- 2017.12.08
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前回【Vol.1】では、透明でサラサラした鼻水のケアについて紹介しました。今回は、黄色・緑色の鼻水の対象法や考えられる病気などについてご紹介します。
鼻水が「黄色・緑色」の場合は細菌・ウイルス感染が原因
鼻水に黄色や緑色などの色がついている場合は、細菌またはウイルスに感染している可能性があります。発熱や食欲不振を伴っている場合は、風邪が原因になっていることが多いため、水分補給に気をつけながら、まずは小児科を受診しましょう。また、熱が出ていない状態でも、あとから発熱する可能性があるため、早めに病院に相談しておく方が安心です。
黄色・緑色の鼻水が続く場合は「副鼻腔炎」が原因かも
黄色や緑色の鼻水が続く場合は、副鼻腔炎(ちくのう症)が原因の可能性もあります。ちくのう症は、風邪から発症することが多いため、初めは風邪と診断を受けることも多くなっています。症状としては、鼻水が長く続いている、鼻づまりで呼吸が苦しそう、いびきをかいているなどがあげられます。一度、風邪と診断を受けていても、副鼻腔炎に進行していることがあるため、これらの症状がではじめたら耳鼻科で相談するようにしましょう。
治療では、抗菌薬や炎症を抑える薬が必要になります。さらに、鼻の洗浄や吸引のほか、ネブライザーを使った治療も行なわれます。放置しておくと、さらに中耳炎などのほかの病気を併発してしまうケースもあるため、早い段階で病院に行くことが大切です。
- ドクターより
色がついている鼻水は「吸引器」を使って吸ってあげよう
黄色や緑色の鼻水は、透明の鼻水と違ってネバネバしています。そのため、鼻づまりを起こして息が苦しくなってしまうので、できるだけ吸引器を使って吸ってあげることが大切です。上手に鼻水を吸い出すポイントは、お風呂あがりなど、湿気がある状態で行うことです。また、鼻くそなどの大きな塊がある場合は、綿棒で取ってから吸い出すようにしましょう。
吸引器は、赤ちゃん専用のものが市販でありますので、自宅に1個常備しておくと安心です。
赤ちゃんの鼻水は自宅でケアすると同時に、病院で相談することが大切
赤ちゃんや幼児は風邪でなくても鼻水が出やすいですが、自分で鼻水を拭き取ることができないため、周囲の大人がきちんと対処してあげる必要があります。鼻水の量が多い場合は、自宅で赤ちゃん用の吸引器を使って、鼻水を吸い出してあげる方法がおすすめです。
また、風邪と思っていても副鼻腔炎(ちくのう症)や中耳炎に進行してしまう場合があるので、病院で相談すると同時に、いびきや口呼吸などの症状の変化にも注意しておきましょう。