「どうする?コロナ 心理士さんにきいてみた」~休校中の子どもの過ごし方(小学生向け)~

イメージ:頭を押さえる子ども

  • 2020.05.12
目次

     コロナウイルスの感染拡大により3月からほとんどの学校が休校となりましたが、緊急事態宣言の延長で休校延長が決まったところも多いのではないでしょうか。

    「家族以外とコミュニケーション取ってないけど大丈夫かしら?」

    「だんだんと生活リズムが崩れてきている」など…

    “休校中の子どもの過ごし方”を心配する声もよく聞かれます。そこで小学生のお子さんの自宅での過ごし方をご紹介します。

    イメージ:目覚まし時計

    平日の朝起きる時間を一定に

     休校が始まったころは、規則正しいリズムで生活できていたお子さんも自宅生活が長期化する中で少しずつ生活リズムが崩れてきていることもあるでしょう。運動量の低下、ゲームや動画を見ていて就寝時間が遅くなってきたり、寝付きが悪くなったりしているお子さんもいるのではないでしょうか。

     生活リズムを整える「はじめの一歩」は、起床時間を整えることだと言われています。学校のある平日に7時に起床していた場合は、遅くとも朝の9時までには起きられるように少し早起きをがんばってみましょう。朝起きることで日中の活動量があがり、夜の就寝時間にも変化が期待できます。通常の起床時間より1~2時間の時間差であれば、学校の再開が決まった時もリズムを戻しやすくなりますよ。

    イメージ,手洗い

    家庭での役割をひとつ

     自宅で過ごす時間が長いお子さんに何かひとつ家事を手伝ってもらいましょう。低学年だと乾いた洗濯物をたたんで仕舞ったり、玄関を掃除したり、などもいいかもしれません。高学年では掃除機かけ、食器洗いなど、お子さんと話し合いながら何ができるか一緒に考えて決めてみましょう。

     そして、その日のお手伝いが終わった時にはぜひお子さんに「ありがとう、助かったよ」のことばをかけてあげてください。「ありがとう」の言葉はお子さんのこころにしっかり届く栄養になります。

    イメージ,遊ぶ子ども

    休日はしっかり遊ぶ

     みなさんは今、制限された生活環境の中で、感染対策に気を配りながら生活していることと思います。「コロナ疲れ」という言葉もあるように、持続的な緊張状態は心身の疲れにつながっています。そこで休日はご家族の皆さんがリフレッシュできる時間を作ってみるのはいかがでしょうか。

     平日にゲームの時間を守っているお子さんは、いつもよりも少し長めにゲームを楽しんでみたり、毎日食事作りを頑張っている親御さんは、休日の食事をデリバリーで頼んでみたりしてみるのもいいかもしれません。

     普段やらないことをやってみることもリフレッシュに効果的です。ご家族で「新しいこと探し」をして試してみるのもいいでしょう。休日にしっかりリフレッシュできると平日にがんばる力につながります。

     全国的にも感染者は減少傾向にあります。あともうひとがんばりです。おうちでの過ごし方をお子さんと考えながら、学校が再開し日常が戻る時に備えていきましょう。                           (臨床心理士/公認心理師)

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    子どもの病気 , ライフスタイル
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    ストレス , トラブル

    監修: 飯塚病院 小児科

    小児科写真

    We deliver the best for children. ~子どもは未来、すべては子ども達のために~をミッションに福岡県筑豊地域の中核病院小児科として診察にあたっています。筑豊地域唯一の救急対応の総合小児施設として、小児神経や内分泌などの専門外来も充実しています。また、お子さんの入院中や退院後は、臨床心理士やソーシャルワーカー、保育士がお子さんとお母さんのバックアップを行います。

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