- 2018.09.07
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前回【Vol.1】では発達障がいの種類や、発達遅延の具体的な症状をご紹介しました。今回は、症状が表れる年齢や、不安に感じたらどこに相談するべきなのか、解説していきます。
子どもの発達障がいは何歳から診断ができる?
発達障がいの中でも、言葉の遅れやコミュニケーションの障がいが明らかな重度の自閉スペクトラム症については、3歳までには診断となることが多いです。それ以外の発達障がいについては、子ども達が保育園や幼稚園などの集団参加が始まった頃に気づかれ、その後診断となります。学習障害は、小学校に上がって勉強が始まらないと気づかれないことがほとんどです。
- ドクターより
子どもの発達障がいが疑われたらどこを受診すればいい?
子どもの発達について不安な時は、まずはかかりつけの小児科で相談してみましょう。このほか、市町村の保健師さんに相談することもできます。保健師さんはたくさんの子ども達をみていらっしゃるので、必要に応じて病院や専門機関を紹介してくれます。小学生や中学生の場合は、まず学校の先生にご相談ください。学校によってはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、特別支援コーディネーターなどが対応されることもあるでしょう。必要に応じて病院や専門機関を紹介してくれます。
大切なのは根気強く関わり続けること
発達障がいのあるお子さんは、自分の行動が原因となり集団活動がしづらくなっていても、そのことに気付くことができません。気付けない「行動」は、よく注意されてしまう「行動」の場合がほとんどです。しかし、注意をされても何が悪いのか気付けず、同じ過ちを繰り返してしまいます。
ルールを守れず、『何回言われたら分かるの!』と言われてしまうケースをよく耳にしますが、何回言われてもうまく理解できません。
その理由は色々です。ルール自体が理解できなかったり、ルールを覚えても場面が変わると守り方が分からなくなったり、ルールを大まかにとらえて行動していたり、覚えてもすぐに忘れたり・・・。「ルールが守れない」ことのどこにつまずいているのか、まずは私達が子ども達を理解する必要があります。
子ども達は大人が想像もできない豊かな世界を自由に生きています。そこにルールを当てはめることの難しさに不安を感じることも大いにあると思いますが、子ども達をよく観察し、声を聞き、根気強く関わり続ける事が大切です。