子どものせきが止まらない!気になる症状の原因とホームケアをご紹介Vol.2

イメージ:遊具で遊ぶ子

  • 2018.01.12
目次

     前回【Vol.1】では、子どものせきで要注意となる症状や、せきを引き起こす主な病気について紹介しました。今回は、突然せきこんだ場合の対処法や、自宅でできる対策などについてご紹介します。

     突然激しくせきこんだら、誤飲の可能性あり

     子どものせきで注意しなければならないのは、普通に遊んでいた子どもが突然激しくせきこむケースです。このような場合は、何かを誤って飲み込んでしまった可能性があります。
     背中を強く叩くなどして異物を取り除き、その後の呼吸が安定していれば問題ありません。しかしせきが治まらずに息苦しそうにしていたり、唇や顔色が青紫色に変わるなどあれば、ただちに救急車を呼びましょう。

    ドクターより

    子どもがせきをしている時のホームケア

     子どもに限らず、せきは特に夜や明け方ひどくなる傾向があります。これは自律神経のバランスが関係している他、体温の変化や布団のホコリなどもせきがひどくなる要因です。ここでは子どもがせきをしている時に、自宅でできる対策についてご紹介していきましょう。

    イメージ:お風呂

    •  室内を清潔に保ち、適度に加湿する
      風邪などでせきをしている時はのどや気管の粘膜が敏感になっており、ホコリなどでせきこみやすくなっています。室内を換気する、布団のホコリを取るなどして周囲を清潔に保ちましょう。
      また、せきは室内が乾いていると出やすくなります。加湿器などを利用して適度な湿度を与えるよう心がけてください。
    •  こまめに水分を補給する
      夜中にせきこんでよく眠れないようであれば、こまめに水分を摂ることで痰がきれやすくなります。この時、冷たいものを与えるとのどを刺激してしまうので、ぬるめの水などを飲ませるようにしましょう。
    •  頭を少し高めにして寝かせる
      寝ている時にせきこむ場合は、枕やクッションなどで上体を少し起こしてあげると呼吸が楽になります。
    •  熱がなければお風呂に入れる
      風邪の時はお風呂を控えることが多いのですが、お風呂で湿った空気を吸わせると痰が出やすく呼吸が楽になります。体の状態を見て、せき以外の症状が落ち着いているようであれば、お風呂に入れてあげましょう。
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    子どもの病気
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    せき , トラブル

    編集者より
    子どもがせきで辛そうだと、ママもどうしたらいいか困ってしまいますね。ただ、子どものせきは大人よりも長引く傾向にあります。少しでも楽にすごせるよう、ホームケアをしっかり行いましょう。

    監修: 飯塚病院 小児科

    小児科写真

    We deliver the best for children. ~子どもは未来、すべては子ども達のために~をミッションに福岡県筑豊地域の中核病院小児科として診察にあたっています。筑豊地域唯一の救急対応の総合小児施設として、小児神経や内分泌などの専門外来も充実しています。また、お子さんの入院中や退院後は、臨床心理士やソーシャルワーカー、保育士がお子さんとお母さんのバックアップを行います。

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