- 2016.06.24
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子どもに多いやけどってどんなものがあるの?
子どもの事故で多いものの一つに、「やけど」があります。子どもは熱いものと知らずに触ってしまったり、不注意から熱いスープやお茶をこぼしてしまったり…そんなことがよくあるので目が離せません。子どものやけど、その原因には以下のものがあります。
- ファンヒータなど暖房器具の吹き出し口
- 熱い食事が入った器やコップ、熱湯の入ったやかん
- ホットカーペットやカイロ
特に幼い子どもほどその危険性がわかりません。ですから、熱いものに長く触れてしまう傾向にあります。その分やけどが重くなり、通院や入院が必要になるケースが多くなっています。治るのにも時間がかかりますし、跡が残ってしまうことも。
- ドクターより
やけどした時の対処法。病院は行った方がいい?
子どもがやけどを負ってしまった時、家でできる手当でそのまま様子を見るのか、病院を受診するのか…その判断って難しいですよね。軽いやけどだと思っても、跡が残ったり、ケロイドになってしまうことだってあります。
一般的には、やけどを負った子ども本人の手のひらより狭い範囲の場合は家で様子を見ても良いと言われています。ですが、子どもは大人より皮膚が薄いので狭い範囲のやけどでも深くダメージを受けている場合も。やけどの重症度は、やけどの面積(広さ)と深さで決まります。軽いやけどだと思っても医療機関を受診するのをおすすめします。
「やけどした!」となったらまずはしっかり、20分程度冷やします。服などで覆われていたら、その上から冷やしましょう。水泡ができてしまったら破らないように注意します。
思いがけないやけども。注意しすぎるくらいでOK
子どものやけどは台所と居間で多く起きています。そのため、台所と居間で特に注意が必要です。熱いものは手のとどかない位置、子どもにとって遠いところや奥になるように置きましょう。床に置くようなものは、ケージなどを使って直接触れることができないようにします。
ポットの持ち手がテーブルの隅からはみ出しているとひっかけやすくなります。また、火にかけた熱いフライパンは持ち手を横にしてコンロからはみ出ないようにしておくことも大切です。
また、低温のものに長く触れていることで負ってしまう「低温やけど」も危険です。ずっと同じところにカイロを当てていたり、ホットカーペットの上で長い時間横になったり、座ったままでいることがないようにしましょう。
子どもの家庭内のやけどは予防できるものばかりで、安全対策としての生活環境の整備は必要不可欠です。