- 2018.11.30
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むずむず脚を放っておくと、こんな影響が!
むずむず脚症候群によって寝つきが悪くなったり、睡眠時間が短くなったりすると、お子さんの生活にも様々な影響が表れてきます。
例えば、睡眠が妨げられることによって睡眠の質や量が低下し、日中の眠気やだるさ、集中力の低下などが出現しやすくなります。
特に学齢期のお子さんでは、学校の授業に集中できない、授業中にじっとしていることができないなど、睡眠不足がもたらす学校生活への影響も心配です。
また、成人では睡眠が長期に障害されることで血圧や心拍数の増加をきたし、高血圧や心疾患のリスクが上昇することもあります。
むずむず脚症候群では、夜間の症状だけでなく、日中の活動に影響が出ていないかも確認が必要です。
むずむず脚症候群の原因とは?
むずむず脚症候群の原因には、本人の体質的なもの、他の病気が原因となって引き起こされる二次的なもの、の二つに大別されます。
本人の体質によるものとしては、鉄分の不足やドーパミンの代謝異常、親から受け継いだ遺伝などが原因となります。
他の病気が原因となるものとしては、鉄欠乏性貧血や腎不全、パーキンソン病などの疾患が挙げられます。
そのほかにも、症状の改善や増悪には、アルコールやカフェインの摂取や喫煙などの生活習慣も関係しているとされています。
むずむず脚症候群の治療にはどんなものがある?
むずむず脚症候群の治療として、まず行われるのが生活習慣の改善です。
軽度の場合は、これだけで症状が治まることもあります。
◆規則的な睡眠を心がける
◆カフェインを含んだ飲み物を寝る前に摂らないようにする
◆むずむず脚の症状を悪化させる薬剤を服用している場合は中止または減量する
◆激しい運動は避け、適度な運動を心がける
◆読書やゲームなど、症状から注意をそらす活動を行ってみる
◆シャワーやマッサージをしたり、歩き回ってみるなどして症状の軽減を図る
生活習慣の改善だけでは対応できない場合は、生活改善と並行しつつ、薬物療法を行います。
小児の薬物治療は、まず鉄剤から治療を始めます。それでも症状が改善されない時はドーパミンの働きを良くする薬や抗けいれん薬などを用ることがありますが、鉄剤で良くなる子が多いようです。
生活改善を行っても症状が良くならない場合は、早めに医療機関で相談することをおすすめします。