- 2017.12.22
- 目次
-
前回【Vol.1】では、細菌やウイルス、アレルギーなどまぶたが腫れる原因について紹介しました。今回は、虫刺されやその他病気によるもの、腫れているときに気をつけたいことなどについてご紹介します。
虫刺されによるまぶたの腫れ
まぶたなどの目の周りは皮膚が薄いため、顔の中でも特に腫れが大きくなりやすいのが特徴です。そのため蚊やダニ、ノミなどにまぶたを刺されると、場合によっては目が開かないほど腫れあがってしまうことがあります。
もし虫刺されで子どものまぶたが腫れてしまったら、まずは冷やしたタオルや保冷材を巻いたハンカチなどでまぶたを冷やしてあげましょう。冷やすことで腫れのほかにかゆみも抑えることができます。
それでも腫れやかゆみが引かない場合は、眼科や皮膚科の受診をお勧めします。
その他の病気によるまぶたの腫れ
その他にまぶたが腫れる原因となる病気として、小児ネフローゼ症候群があります。小児ネフローゼ症候群とは、腎臓の尿をつくる所に何らかの障害があり、体全体にむくみが生じる病気です。
小児ネフローゼ症候群では、まぶたの腫れ以外にも顔や手足のむくみなどが現れます。また体がだるそうで元気がなく、食欲もないといった症状なども特徴です。
治療としては入院し、ステロイドによる薬物治療や食事療法などを行います。小児ネフローゼは退院後もしばらくは再発を繰り返しますが、思春期頃には治るケースが多いので、根気よく治していくことが大切です。
子どものまぶたが腫れている時に気を付けること
細菌やウイルスが原因でまぶたが腫れるケースでは、家族や周囲の人にも感染する恐れがあります。2次感染を防ぐためにも、家庭内では以下の点に注意するよう心がけましょう。
- 目ヤニや涙をふいたティッシュは個別に捨てる
- 同じタオルは使用しない(できればペーパータオルを使用する)
- お風呂に入る時は、同じ浴槽につからない
- 目をこすらない・こすった場合はこまめに手を洗う