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患者さんへのお知らせ

当院にて平成28年4月から平成28年11月までに、嚥下障害の検査を受けられた、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんへ

 当研究の対象者として該当される方にお知らせ致します。対象とされることを希望されない場合や疑問点などがありましたら、お手数ですが下記連絡先までご連絡ください。

【研究タイトル】

 慢性閉塞性肺疾患*1患者において、増悪を繰り返すphenotypeの探索に有用な嚥下障害スクリーニング*2法の検討

 *1:慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)とは、今まで慢性気管支炎や肺気腫という病気のことです。
 *2:嚥下障害(えんげしょうがい)スクリーニングとは、飲み込み方に異常がないかを確かめる検査のことです。

【研究背景・目的】

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)ではこれまでの悪化する回数が、今後の病状を予測する上で重要です。またCOPDでは息切れや咳・痰などの呼吸にまつわる症状のみならず、呼吸以外のさまざまな症状を合併することが問題となります。とくに最近では嚥下障害(飲み込みがうまくいかないこと)の合併が知られており、嚥下障害を合併した方はそうでない方と比較してCOPDの悪化をきたしやすい可能性も指摘されています。今回、この研究では、COPDの患者さんの嚥下障害を発見する方法としてふさわしい方法を検討したいと考えています。

【研究期間】

 平成28年11月22日より平成30年3月31日までです。

【研究対象】

  • ・対象者数 :80名
  • ・対象期間 :平成28年4月1日より平成28年11月21日まで
  • ・対象者   :嚥下障害スクリーニング検査を受けられたCOPDの患者さん
  • ・取得情報 : 1. 患者特性(嚥下障害スクリーニング施行時の年齢、性別、身長、体重、BMI)
    2. COPDの診断年月日、
    3. 病型(気腫型、非気腫型)、
    4. 重症度、呼吸機能検査結果、在宅酸素使用の有無、息切れスコア(修正MRC score)、過去1年以内の増悪の回数)、
    5. 既往歴、併存症、
    6. 粉塵曝露歴と期間、特記すべき職歴、
    7. 喫煙歴(本数、年数)、
    8. 過去3年以内のCOPD増悪*の回数と重症度、*COPD増悪とは:1と2を満たし、かつ3または4を満たすもの(1, 2, 3)、1. COPDの症状(咳嗽、喀痰、喘鳴、呼吸困難、胸部絞扼感)の出現または増悪、2. 1のうち、3日以上続く症状が1つ以上ある、3. 全身ステロイド投与または(かつ)抗菌薬が開始される、4. 入院となる、※なお、3を満たすものを中等症の増悪、4を満たすものを重症の増悪とする。
    9.摂食嚥下にまつわる症状(藤島らの摂食・嚥下障害の質問紙回答結果)、
    10. 逆流性食道炎に関わる症状(Frequency scale for the symptoms of GERD questionnaire)、
    11. 血液検査(スクリーニング検査の1年前からスクリーニング検査後3ヶ月までのもの)、血算(WBC(分画)、Hb、Plt)、生化学検査(TP、ALB、LDH、BUN、Cre、CRP、AST、ALT、T-Bil、CRP、プレアルブミン、T-CHO、LDL-C、HDL-C、TG)、
    12. 嚥下機能評価:嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査、
    13. 体組成計測値:In Body検査、【嚥下障害スクリーニング検査について】・藤島らの摂食・嚥下障害の質問紙、・反復唾液嚥下テスト、・水飲みテスト:咳、声の変化、呼吸様式の変化、咽頭貯留音、・嚥下誘発テスト、
    14. 治療内容・吸入薬の種類と回数、・内服薬の有無、種類、用量、・貼付剤の有無と用量、・在宅酸素療法の有無と量、・リハビリの有無と頻度。

【研究方法】

 上記情報を過去に遡り収集を行い、これまでのCOPDの悪化の回数について統計学的に検討します。

【研究対象となる患者さんへの利益・不利益】

利益:本研究により対象者が直接受けることができる利益はありません。しかし、本研究により、COPDにおける嚥下障害スクリーニングの結果とそれが疾患の悪化や予後に及ぼす影響が明らかになることが期待され、社会的な利益につながるものと考えられ、より効果的な治療を開始できる可能性があります。

不利益:本研究は通常の診療により得られた情報のみを用いる研究であり、収集したデータに関しては、匿名化を行って使用しますので、患者さんご本人への直接的な不利益が生じることはありません。なお診察や検査はいずれもCOPDの日常診療で行う範囲内のことであり、医療上の問題はないと考えています。

【利益相反について】

 本研究は飯塚病院呼吸器内科科の自主研究として実施するものであり、企業やその他、外部からの資金提供はありません。しかしながら、研究に参加する医師のなかには、この研究以外において外部から研究資金、講演会講師料、旅費等を受けている者もいます。この研究は「人を対象とした医学系研究に関する倫理指針」に基づき飯塚病院倫理委員会の承認を受けて適正に行われます。資金の提供があったとしてもそれが研究の結果に影響を及ぼすことはありません。研究資金が必要な場合は、飯塚病院の研究費、もしくは研究者らの費用で賄われます。

【個人情報の取扱い】

 研究の際の個人情報の取り扱いは、研究責任者により厳重に管理され、外部への研究発表の際には患者さん個人を特定する情報は含まないようにして行います。
 研究の対象となることを望まない旨の申し出があった場合には、ただちに研究対象から除外します。なお、匿名化(データの識別のために個人を特定できる情報を番号・記号等に置き換えること)を行った後の患者さんの情報については、研究から除外できない場合もありますのでご了承下さい。

【研究組織】

  • 研究責任者:飯塚病院 呼吸器内科 部長 飛野 和則
  • 研究分担者:飯塚病院 飯塚病院 呼吸器腫瘍内科 部長 海老 規之 飯塚病院 呼吸器内科 吉松 由貴、末安 巧人、後藤 夕輝、村上 行人、西澤 早織、 吉峯 晃平、神 幸希、浅地 美奈、井手 ひろみ、靍野 広介、宮嶋 宏明、向笠 洋介、 山本 英彦

【問い合わせ先】

〒820-8505
福岡県飯塚市芳雄町3-83
飯塚病院 呼吸器内科 吉松 由貴
TEL:0948-22-3800(代表)