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患者さんへのお知らせ

平成29年4月1日~平成29年9月30日までに皮膚科外来を受診されたお子さんのご家族の方へ

 以下の研究については、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に準じ、本研究の説明を理解できる16歳以上の方には本人の同意、16歳未満の方にはご両親等親権者の方の同意を得て行います。但し16歳以上20歳未満の方は、本人が同意していても、両親等の親権者がお子さんの研究への参加を拒否することができます。お子さんがこの研究に参加されることを希望されない場合や疑問点などがありましたら、お手数ですが下記連絡先までご連絡ください。

【研究タイトル】

 健常人、アトピー性皮膚炎*1および尋常性乾癬*2におけるエクオール*3産生能の違いを明らかにする

 *1: 「アトピー性皮膚炎」とは、よくなったり、悪くなったりをくり返す、かゆみのある湿疹をおもな病変とする病気です。
    原因として、遺伝的体質に、環境による要因や精神的な要因などが絡みあって発症すると考えられています。
 *2:「尋常性乾癬」とは、皮膚が赤くなって盛り上がり、表面に雲母のような厚い皮膚が付着して、その一部がポロポロ
    はがれ落ちる病気です。原因として、遺伝的体質に、環境やホルモンによる要因などが絡みあって発症すると考えられ
    ています。
 *3:エクオールとは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を示し、高血圧や高脂血症の改善、骨粗鬆症
    に対する効果、肌の抗老化作用や更年期障害の改善など様々な作用が知られています。

【研究背景・目的】

 アトピー性皮膚炎と尋常性乾癬の予防法については、現在のところ、確実な予防法はありません。しかし、アトピー性皮膚炎は、最近、腸内細菌叢の乱れが発症・増悪に関連しているのではないかということがわかってきました。幼児のアトピー性皮膚炎患者さんへ乳酸菌であるLactobacillus acidophilus L-92株を与えることにより、皮膚症状がよくなった、など腸内の細菌の違いや人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)による治療への応用が盛んになってきています。尋常性乾癬の発病の原因については、ホルモンバランスの乱れが原因のひとつとして考えられており、尋常性乾癬患者さんで、エストロゲン(女性ホルモン)の量が健康な方と比べて、少ないという報告があります。その中で、近年大豆からある種の腸内細菌によって産生され女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を示すエクオールという物質が注目されています。
 そこで、本研究では、患者さんの腸内のエクオール産生を調査するため、尿中エクオール濃度を測定し、皮膚症状の程度と関係するか検討します。

【研究期間】

 平成28年9月27日から平成31年3月31日までです。

【研究対象】

  • 対象者数:当院皮膚科の患者さん100名と比較対象となる健康人60名の合計160名。
  • 対象者:6歳~50歳代のアトピー性皮膚炎患者さん60名、16歳以上の尋常性乾癬患者さん40名です。
  • 対象期間:平成29年4月1日~平成29年9月30日までの皮膚科外来を受診した患者さん。
  • 取得情報:患者さんの背景に関する因子(ペットの飼育歴、大豆・大豆加工食品の種類・摂取頻度、喫煙・飲酒習慣、
           乳製品の種類、摂取頻度、家族歴、海藻類の摂取頻度)、患部の皮膚写真、尿中エクオール、血液検査
           (好酸球数・血清IgE・TARC)。

【研究方法】

 [1]アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬患者さんの尿中エクオール濃度を健康な方と比較、[2]アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬患者さんを重症度の違いにより3つのグループに分け、その方の尿中エクオール濃度を比較します。

【研究対象となる患者さんへの利益・不利益】

 利益:この研究を解明することで、将来、新たな知見が得られた場合、また、患者さんのエクオール産生量がわかれば、
     皮膚の病気の予防や、より効果的な治療を開始できる可能性があります。 。
 不利益:患者さんの尿をいただくのみですので、患者さんへ健康被害が及ぶことはありません。また、使用 するデータは、
      匿名化を行って使用しますので、患者さん本人への直接的な不利益はありません。

【利益相反について】

 この臨床研究は飯塚病院皮膚科の自主研究として実施するものであり、企業やその他、外部からの資金提供はありません。しかしながら、研究に参加する職員のなかには、この研究以外において外部から研究資金、講演会講師料、旅費等を受けている者もいます。この研究は「人を対象とした医学系研究に関する倫理指針」に基づき飯塚病院倫理委員会の承認を受けて適正に行われます。資金の提供があったとしてもそれが研究の結果に影響を及ぼすことはありません。

【個人情報の取扱い】

 研究の際の個人情報の取り扱いは、研究責任者により厳重に管理され、外部への研究発表の際には患者さん個人を特定する情報は含まないようにして行います。
 研究の対象となることを望まない旨の申し出があった場合には、ただちに研究対象から除外します。なお、匿名化(データの識別のために個人を特定できる情報を番号・記号等に置き換えること)を行った後の患者さんの情報については、研究から除外できない場合もありますのでご了承下さい。

【研究組織】

  • <飯塚病院>
  • 研究責任者:飯塚病院 皮膚科 幸田 太
  • 研究分担者:飯塚病院 皮膚科 千葉 貴人、村田 真帆、陣内 駿一、末永 亜沙子

【問い合わせ先】

〒820-8505
福岡県飯塚市芳雄町3-83
飯塚病院 皮膚科 千葉 貴人
TEL:0948-29-8034(代表)