歯科口腔外科 > 当科について > 口腔外科について > 主な病気・治療
顎関節症に対する保存療法と外科療法の中間に位置するものです。日帰りで行えます。この治療は次のような方に適しています。
顎関節内に生じた炎症や関節円板の動きの制限に起因する痛みや開口障害に対して行われる低侵襲の治療法です。
パンピング療法は、上関節腔へ細い針を刺入し局所麻酔薬や生理食塩水のパンピング(注入と吸引を繰り返す)を行い、関節腔内を洗浄します。上関節腔洗浄療法では、上関節腔前方に2本目の細い針を刺入し、生理食塩水などを用いて関節内を洗浄します。これにより、関節内に蓄積した炎症物質や微小な癒着を取り除き、関節の動きを改善するとともに、痛みの軽減が期待できます。
洗浄後の関節腔内にステロイドもしくはヒアルロン酸(保険適応外)を注入し、直接的に消炎薬の効果を期待します。また、効果が不十分な場合には、次のステップとして関節鏡視下手術(関節鏡視下剥離授動術)をご提案することもあります。