こんなときどうする?

こどもの喘鳴への対処

寒くなると、こどもが“ぜいぜい”、“ヒューヒュー”して苦しそうとよく聞きます。このような呼吸音は医学的には「喘鳴(ぜんめい)」といい、気管という空気の通り道が狭くなっている合図です。今回は喘鳴が出た時に、どのような事に注意するか考えてみましょう。

まず、喘鳴がひどく食事が摂れない、横になれない、話がとぎれとぎれになる場合や唇や指先の色が悪い場合には必ず受診しましょう。

喘鳴を起こす有名な病気を3つご紹介します。

  1. ぜんそく
    自宅に吸入器があれば、まず吸入を!吸入をしても良くならない場合は、先生に相談しましょう。特に、息を吸った時にみぞおちや肋骨の間がへこむ場合は注意しましょう!
  2. 細気管支炎
    RSウイルスが原因。鼻汁が非常に多く、鼻で呼吸をしている乳幼児にとっては鼻づまりに伴う哺乳力の低下や夜間の咳などが特徴です。3ヶ月未満の児では無呼吸発作を起こすことがあり、呼吸の仕方がいつもと違う場合はすぐに相談しましょう。
  3. クループ
    咳をした時に犬の鳴き声のような咳が出るのが特徴です。息苦しくて寝られないような場合は相談しましょう。

喘鳴はあったが症状が軽い場合であっても、翌日にかかりつけの先生に相談する事をお勧めします。