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令和5年能登半島地震における被災地活動

 2024年1月1日に発生した能登半島地震にて2月1日~2月4日の日程で、穴水町にて活動を行いました。穴水町では「穴水町保健医療福祉調整本部(穴水町保健センター内)」での本部活動を任され、本部にはDMATをはじめ、JMAT、日赤救護班、DHEAT、JRAT、DPATなど様々なチームが入っており、お互いに連携・連絡を密に取りながら活動をしていました。
 当院の活動内容は各調整本部や各関連機関との連絡・調整、情報の記録・入力や整理、組織図作成、全体ミーティング用資料作成、石川県DMAT調整本部への報告など、穴水町でのDMAT活動の中枢部での活動を行いました。被災後1ヶ月経過しており、施設などでの介護ニーズの需要が高く、施設・避難所への巡回を行い現状ニーズの拾い上げが大きな活動となっていました。
 今回の活動では金沢市内に拠点を構えたこともあり、移動が一番大変でした。金沢市内から穴水町へは平時では往復3時間程ですが、災害の影響により6時間を要す状況でした。同じチームの隊員の活動によるストレスに対してはもちろんですが、今回のような移動によるストレスなど、活動以外のストレスに対しての対応も重要だと感じました。
 有事の際に被災地の医療者・被災者のために迅速かつ正確に行動し、いち早く平時の医療体制に戻れるよう微力ながら尽力し、災害医療のスペシャリストとして今後も知識や技術を学んでいきたいと思います。