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食事で花粉症対策を!

すぎ花粉

 4月ということでお花見の季節がやってきましたね。日中も暖かく、外に出かけたくなってくる時期かと思います。しかし、そんな春らしい陽気とは裏腹に、花粉症に悩む人は多いのではないでしょうか。厚生労働省の調査によると、スギ花粉症の有病率は全国で20%を超えていると報告されており、花粉症患者は近年増加しています。

花粉症とは、どんな状態?

 花粉症は、花粉が原因のアレルギー性疾患で、鼻炎や結膜炎などが見られます。侵入してきた花粉を追い出そうと体の免疫機能が過剰に反応して、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、涙目といった症状が現れるのです。重症の人では微熱やだるさ、皮膚のかゆみといった全身症状が現れることもあります。

免疫機能を整え、症状を悪化させる活性酸素を撃退しよう!

免疫機能を整えよう

 体の免疫機能を正常に保つことが症状の緩和に役立ちます。腸には体の免疫細胞60%が集まっているとも言われており、その環境が悪化すると免疫機能に異常が生じるため、ヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維をとって腸内環境を整えましょう。また、ビタミンB6は免疫を正常に保つ働きに関わるので十分に摂取しましょう。
 過剰な活性酸素はアレルギー症状を悪化させると言われています。ビタミンA・C・Eなどの抗酸化作用の強い栄養素を積極的にとると良いでしょう。


<おすすめ食材>
ヨーグルト 乳酸菌が腸内環境を整えます。
バナナ ビタミンB6を多く含みます。
にんじん β-カロテンが多く抗酸化作用を発揮。粘膜を健康に保つ効果も。
ピーマン ビタミンCβ-カロテンを多く含みます。
モロヘイヤ ビタミンC・Eβ-カロテンを多く含みます。
しそ β-カロテンを多く含みます。
マグロ ビタミンCβ-カロテンビタミンB6を多く含みます。
最高の組み合わせ

参考文献:一生役立つ きちんとわかる栄養学(西東社)
厚生労働省ホームページ
文責:嶋津 知那

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