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旬の食材を食べていますか?

「食欲の秋」と言われているように、柿や栗、さつまいも、サンマなど、秋が旬の食材はたくさんあります。
旬の食材は、おいしくて価格も安く、栄養価も高いため、是非普段の食事に取り入れていただきたいです。そこで、今回は旬のしいたけについて紹介します。

しいたけの栄養・機能について

しいたけ

1)食後高血糖予防・便秘予防
しいたけには食物線維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は、胃で膨潤して容積を増大させ、粘性を生じるので、食品成分の消化を遅らせます。そのため、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。不溶性食物繊維は多量の水を吸収して便量を増大させ、排便を促し、便秘を予防してくれます。
2)免疫活性作用
しいたけに含まれる食物繊維のβグルカンは免疫細胞の働きを活性化させる効果があります。このため、βグルカンを摂取することで免疫力を高めることができ、風邪や感染症の予防に繋がります。
3)血圧降下作用・血中コレステロール低下作用
しいたけに含まれるアデノシンや4-アミノ酪酸には血圧低下作用があります。
また、エリタデニンという成分は血中コレステロール値を低下する作用があります。


その他にも、抗腫瘍作用や骨の発育促進に効果がある栄養が含まれています。いろいろな旬の食材を取り入れなら、食欲の秋を楽しみましょう。

参考文献:食品学総論 第6版(東京教学社)
新版 食品学Ⅱ(建帛社)
しいたけって身体にいいの?(https://www.euglab.jp)
しいたけの働き(https://www.nittokusin.jp)
文責:廣門 真悠

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