シングリックス(帯状疱疹ワクチン)が導入されました!

  • 2021.08.11
目次

     『ワクチン』をテーマにお送りしておりますシリーズの第4回目は『帯状疱疹ワクチン』についてご紹介します。

    帯状疱疹とは?

     帯状疱疹は、水痘ウイルスが神経に潜伏し、加齢や免疫抑制状態となった際に再活性化、神経走行に沿って出現する神経性疼痛を伴う水疱性病変です。一般に、身体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。85歳までに2人に1人が発症し、帯状疱疹の5-30%の方で皮疹の消失後も疼痛が残存する(帯状疱疹後神経痛)と言われており、鎮痛薬を飲み続けている方もいます。また、眼部帯状疱疹や顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群)、無菌性髄膜炎/脳炎の原因にもなりうるため、是非とも予防したい疾患です。また、1度帯状疱疹を発症すると、その後8年間で6.2%の方が再発すると報告されております。

    帯状疱疹ワクチン『シングリックス』発売

     これまでは、小児の水痘ワクチンとして使われている「乾燥弱毒生水痘ワクチン(生ワクチン)」が帯状疱疹のワクチンとして使用されておりましたが、2020年1月より日本でも新たに不活化帯状疱疹ワクチン『シングリックス』が発売となり、3月より当院でも導入されました。この『シングリックス』は従来のワクチンと比較し、効果が高く、帯状疱疹ならびに帯状疱疹合併症の発症を防ぐことができます。CDC(米国疾病予防センター)では、帯状疱疹のワクチンとして50歳以上のすべての方への接種を推奨しています。さらに、免疫不全者や高齢の方は帯状疱疹に罹患するリスクが高くなり、合併症の発生率も有意に上がるため、積極的にワクチンを接種することをお薦めします。
     『シングリックス』は、1回約20,000円かつ2回接種(2ヶ月空けて)とやや高価であることが難点ですが、希望される方がいらっしゃいましたら、かかりつけ医にご相談ください。

     帯状疱疹にかからないためには、食事のバランスに気をつける、適度な運動をする、睡眠をきちんととるなど、日頃から体調管理を心がけること、免疫力を低下させないようにすることが大切です。併せて、50歳を過ぎたらワクチン接種で予防しましょう!

    カテゴリー
    ライフスタイル
    タグ

    監修: 飯塚病院 感染症科

    2019年4月に福岡県筑豊エリア初の科として新設されました。

    同7月から開設した専門外来であるワクチン・トラベル外来では、渡航・旅行医学に精通した専門医が、海外渡航者への健康相談、予防接種、予防薬投与などを行っています。

    さらに、渡航者に限らず麻疹や風疹をはじめ、高齢者の帯状疱疹、肺炎球菌、破傷風など地域を包括したワクチンでの感染症予防に貢献しています。

    飯塚病院感染症科のHPへ

    レディースドックを受けてみませんか

    子宮頸がんは20~40代の女性に、乳がんは35歳以上の女性に増えているがんです。早期発見につなげるためにも、どちらも2年に一度検診を受けることが、推奨されています。飯塚病院の予防医学センターでは、専門医の読影・診察のもと、乳がん、子宮頸がん、卵巣がんの検診を一度に受けられるメニュー『レディースドック』をご用意しています。

    飯塚病院 予防医学センターのHPへ