朝、手が動かしづらい… 「関節リウマチ」の初期症状かも Vol.2

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  • 2017.06.09
目次

     前回【Vol.1】では、関節リウマチの初期症状や原因、進行した場合の症状にスポットを当てて紹介しました。今回は、関節リウマチの3つのタイプと治療法、受診する際の診療科をご紹介します。

    関節リウマチの治療

     関節リウマチの治療は、関節の破壊を抑え、関節の働きを保つことが重要です。そのためには関節の炎症(腫れや痛み)を十分に取ることが必要です。治療方法としては、薬物療法が主体で、状態により手術やリハビリなども行います。

    • 薬物療法
      飲み薬だけでなく、注射薬での治療などもありますが、症状や治療への反応性により、これらの治療法を組み合わせて行います。
    • 手術
      痛みが激しい場合や、骨の破壊が進んでいる場合に行われます。関節を人工物に置き換えたり、固定したりする手術などがあります。
    • リハビリ
      関節の痛みや変形があることによって、関節の可動域が制限されてしまいます。 放っておくと、そのままの状態で固定されてしまい、動かせなくなってしまうため、リハビリによる改善や機能維持も大切です。
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    症状が気になったら、どこを受診すればいい?

     関節リウマチかも…と疑った場合は、リウマチ科(リウマチ内科/膠原病・リウマチ内科)がある病院がおすすめです。初期では典型的な症状が出揃っていないことが多く、さらに関節の破壊は比較的早い段階で進むことも分かっていますので、診断や治療経験豊富な専門の施設にかかる方が早期に発見でき、その後の関節の状態をよい状態で保つことが可能になると考えられます。

    関節リウマチの原因、症状、治療のまとめ

    • 関節リウマチは30代~50代の女性が発症しやすい病気
    • 朝、手の”むくみ”が1時間以上続く場合は、初期症状の可能性あり
    • 関節の痛み、腫れが起こるのが特徴
    • 主な治療は「薬物療法」

     関節リウマチは、働き盛りの女性にとって非常に身近な病気です。初期症状など、関節リウマチかも?と気になる症状がある場合は、早めにリウマチ科(リウマチ内科/膠原病・リウマチ内科)を受診するようにしましょう。

    ドクターより
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    編集者より
    30代~50代の女性で発症が多い関節リウマチ。なんと日本人の100人に1人が発症している病気です。朝の手のむくみや動きづらさは、関節リウマチの初期症状かも!?原因や症状を知って、早めに病院を受診しましょう。

    監修: 飯塚病院 膠原病・リウマチ内科

    当科では、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、混合性結合組織病(MCTD)などの疾患に対応しています。高度で専門的な医療が提供できるよう、内科における各専門科だけでなく、整形外科、皮膚科、眼科、リエゾン精神科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科など、各科との緊密な連携を図って診療にあたっています。

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