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膠原病・リウマチ内科(膠原病・リウマチセンター)

部長 永野 修司

TEL0948-22-3800(内線:5217)

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診療科の特徴

 膠原病とは、結合組織にフィブリノイド変性を認める疾患群を総称した病理組織学的概念で、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、混合性結合組織病(MCTD)などの疾患が含まれます。自己免疫が共通する病態ですが、病因や病態は完全に解明されておらず、多くは難治性で、多臓器にわたる多彩な症状を呈します。従って、膠原病診療においては、高度に専門的な医療が提供できるよう、内科における各専門科だけでなく、整形外科、皮膚科、眼科、精神神経科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科など、各科との緊密な連携を図る必要があります。膠原病の中には、必ずしも典型的な症状を呈さず、原因不明の発熱や、筋・骨格系の異常を示す症例もありますので、疑わしい場合はご遠慮なくご相談ください。
 膠原病の中で、圧倒的に患者数が多いのが、関節リウマチ(RA)です。飯塚市を中心とした医療圏内には、約3,000人のRA患者さんがいて、毎年70~100人程度の新規患者さんの発生が推測されます。リウマチ患者さんの予後は関節破壊をいかに防ぐかにかかっており、関節破壊が発症早期から急速に進むことを踏まえ、可能な限り早期に専門的治療を開始することが重要です。当該医療圏において、RAによる機能障害の発生を防ぐ上で、当科が貢献できるところは大きいと考えています。リウマチ診療の場面を劇的に転換した生物学的製剤の登場から10年以上が経過し、これらの治療経験とそれに基づく多くの知見の集積により、高率に活動性をコントロール出来るようになってきました。発症早期であればより高い治療効果が見込まれますが、治療成績が報告されている投与症例の平均罹病期間は10年であり、確立したRA患者でも十分な治療効果が見込めます。このような薬剤が8製剤あり、生物学的製剤に匹敵する効果のある経口薬まで含めると9剤の選択肢があります。厳密な使い分けの基準は定まっておりませんが、各薬剤の症例経験を積むことで、症例に応じた細かな治療戦略を提示することが可能になりつつあります。当科ではRAに限らず、他の膠原病に関しても、こうした最先端の治療を積極的に導入し、地域における中核専門施設として機能すべく、努力していきたいと考えています。また、当院は臨床試験(治験)実施医療機関としても機能しております。臨床試験の利点は、最先端の治療を自己負担無く実施できることにあります。治験のデザインによっては、既存治療に対する不応例も参加可能ですので、ご相談いただければと思います。

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 関節リウマチは、画期的新薬の開発により治療満足度が改善した疾患の代表ですが、まだまだ克服すべき課題は多く、個別の患者さんを見ても、合併症や経済的事情から十分な治療にこぎつけない方も多くおられます。T2Tという治療目標を設定し緊密なコントロールにより治療目標を達成する手法の妥当性は当該領域でも幅広く共有されておりますが、特に強く求められるのは、患者さんの治療意思決定への積極的な参加であり、リウマチ教室やリウマチ手帳の活用を通じて、その土壌づくりを進めているところです。また、患者層の高齢化に伴い、多彩な合併症を抱える患者さんも多いことから、内科領域はもとより他の診療科との連携、地域の医療機関との連携を深めていくことが重要と考えております。未だに満たされないニーズが多くあることから、新規薬剤の臨床試験も精力的に進められております。当科でも積極的に試験に参加することで、最先端の診療技術の提供や診療情報の取得が図られております。診療体制は2015年度とは変更はなく、上記のような診療行為の積み重ねにより、地域の基幹病院としての診療水準の維持向上に邁進したいと考えております。

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2015年診療実績

1)入院患者疾患別内訳
病   名 総計 急患 年齢
(中央値)
在科日数
(中央値)
関節リウマチ 206 18 79 127 74 3
全身性エリテマトーデス 23 2 0 23 40 4
多発性筋炎/皮膚筋炎 10 0 5 5 66 5.5
リウマチ性多発筋痛症 9 2 4 5 71 16
結節性多発動脈炎および関連病態 6 1 1 5 84 38.5
成人Still病 6 1 4 2 50 12.5
その他の関節障害/関節炎 5 1 3 2 53 9
ベーチェット病 5 1 2 3 42 10
シェーグレン症候群 4 0 0 4 61 19
大動脈炎症候群 3 0 0 3 63 33
ウェゲナー肉芽腫症 2 1 1 1 56.5 34.5
混合性結合組織病 2 1 0 2 72 10.5
痛風/偽通風 2 1 0 2 82.5 13.5
RS3PE症候群 1 0 1 0 75 12
強皮症 1 0 0 1 76 24
側頭動脈炎 1 0 1 0 77 32
その他 31 17 14 17 71 17
317 46 115 202 70 3