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子どもの水ぶくれの原因って? Vol.2

イメージ:かゆみ

  • 2017.11.10

 前回【Vol.1】では、水ぶくれができる原因や、とびひや水いぼについて紹介しました。今回は、発熱を伴う水ぼうそうや、夏に流行する手足口病、先天的な難病である表皮水疱症などについてご紹介します。

発熱をともなう感染症 発疹が水ぶくれになる水痘(水ぼうそう)

 赤くて小さい発疹がぽつぽつできて、すぐに全身に広がっていき、発疹が1日で水ぶくれに変わっていく症状が水痘(水ぼうそう)。発疹とともに37~38度くらいの発熱があります。水ぶくれはかさぶたになってはがれますが、次から次に発疹ができるので、ピーク時には発疹と水ぶくれ、かさぶたが入り混じった状態になります。
 原因は水痘・帯状疱疹ウイルスで、感染力が強く、肺炎や脳炎などの合併症が起きることがあります。ウイルスは神経に潜伏し、後年、帯状発疹になることも。すぐに小児科で受診して抗ウイルス剤を処方してもらうと軽症化できますが、何よりも予防接種を受けて予防することが大事です。

夏に流行するウイルスが原因の手足口病

 手のひら、足底や足背、口の中などに2~3mmの水ぶくれができたときは、手足口病の疑いがあります。原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルス。毎年、夏に保育園や幼稚園で流行しやすい病気です。約3分の1は発熱をともないますが、あまり高くはなりません。ほとんどの場合、軽症で治りますが、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症が起きることがあります。兆候があらわれた場合は、小児科を受診しましょう。

イメージ:熱がある子ども

生後すぐに発症する先天的な難病の表皮水疱症

 皮膚への日常的な刺激でも表皮がはがれて水ぶくれができてしまうようなら、表皮水疱症かもしれません。遺伝性の病気で、表皮と真皮をつなぎ合わせている接着構造分子が少ないか消失しているため、表皮に加わる力に耐えられないことが原因となっています。単純型、接合部型、栄養障害型と3種類あって、重症度はそれぞれ違います。
 水ぶくれから感染症を起こしやすく、運動障害が起きたり、心筋症などさまざまな病気を合併することもある難病です。診断には免疫組織学的検査や遺伝子検査などが必要になるため、専門の大学病院での検査が必要となります。


編集者より
赤ちゃんや幼児の体にできた水ぶくれは、つぶさないようにするのが基本。水ぶくれを作る原因はさまざまですが、早期の治療が必要になるような感染症や、重大な病気のサインの場合もあるので、注意が必要です。

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