こどもの嘔吐への対処
「こどもが何度も吐いた」となると、この時期では多くが嘔吐下痢症です。そばで見ているのもつらいですよね。水分を上手に少しずつ飲ませてあげる事で、飲んだものを吐かせない方法もあります(後述)。ただし、以下のサインがあった場合には、脱水がひどかったり、他の病気が隠れている事があるため速やかな受診をお勧めします。
[1]呼びかけても反応が悪い
[2]顔色が悪い
[3]呼吸が荒い
[4]10回以上吐いている
[5]腹痛が続いている
[6]吐物や便に血液が混ざっている
[7]動けないほどの頭痛がある
以上の症状がなければ、翌日まで様子を見てかかりつけ医に相談しましょう。様子を見る際には、2つの事に気を使う必要があります。1つは、冒頭にも書いたように水分を少しずつあげて下さい。スプーンで 1 杯ずつゆっくりと(10~30分程度かけて)あげて下さい。一気に水分をとると吐いてしまいます。スポーツドリンクよりOS-1(大塚製薬)やアクアライト(和光堂)をお勧めします。水分が摂れれば、その日は無理に食事をとる必要はありません。2つめは、嘔吐下痢症は感染症であるため、他の家族にうつす事があります。手洗い以外に、嘔吐物や汚物は室内に置かずその都度室外に処理するなど充分に気をつけましょう。