インフルエンザに感染しないために。基本となる5つの予防策

イメージ,インフルエンザ

  • 2016.11.25
目次

    インフルエンザとは

     インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症がインフルエンザです。A型とB型があり、主に冬に流行します。インフルエンザにかかると現れる主な症状は、38度以上の高い熱、のどの痛み、咳、関節痛や倦怠感といった全身症状など。ただ、たとえ微熱でも検査をすると実はインフルエンザだったというケースもあります。インフルエンザが流行している時期の体調不良を軽視しないようにしましょう。

    子どもや妊婦さんは重症化しやすい

     特に次のような方は、肺炎や脳症を合併するなど重症化するリスクが高いとされています。

    • 高齢者
    • 幼児
    • 妊娠中の方
    • 持病のある方(喘息などの呼吸器疾患、糖尿病などの代謝性疾患、慢性心疾患 など)

     そのため、冬場は特に日ごろの体調管理に努め、インフルエンザの兆候が認められた場合は、速やかに病院を受診するようにしましょう。また、家の中にインフルエンザウイルスを持ち込まないよう、家族単位で予防に取り組むことも大切です。

    イメージ,手洗い

    ドクターより

    インフルエンザ予防に効果的、5つの方法

     最後に、インフルエンザ予防に効果的とされる方法をご紹介します。インフルエンザウイルスの主な感染経路は、くしゃみや咳を介する「飛沫感染」と、インフルエンザウイルスがついた手で触ったドアノブや電車・バスのつり革などを介する「接触感染」の2つ。インフルエンザ予防では、まずこれらの感染経路を断ち、万が一インフルエンザウイルスが体内に侵入しようとしてもそれを阻止できるだけの免疫力を備えていることが大切です。

    1. 人混みを避ける
      飛沫感染や接触感染の機会を減らすことができます。通勤や通学などで満員電車の利用が避けられない場合などは、マスクをすきまなくしっかりと着用して飛沫感染対策を。
    2. 有効な手洗いを行う
      インフルエンザウイルスは石けんに弱く、手洗いをきちんと行うことで感染のリスクは抑えられるとされています。帰宅時、食事前などこまめに手洗いをするようにしましょう。
      正しい手洗い方法はこちら
    3. 普段から健康的な日常生活を心掛ける
      栄養バランスのよい食事や十分な睡眠で、免疫力を高めておくことも大切です。
    4. 適度な湿度を保ち、ウイルスの活動を抑制する
      空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
    5. 予防接種を受ける
      インフルエンザにかかりにくくなり、もしインフルエンザを発症しても症状が軽くすむとされています。
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    編集者より
    ご紹介した5つの方法を実践すれば、インフルエンザにかかる可能性をぐんと抑えることができます。年末に向けて忙しさも増す時期です。日常生活を見直して体調管理に努めるようにしましょう。

    監修: 飯塚病院

    1918年の開設以降、“まごころ医療、まごころサービス”をモットーに福岡県筑豊地域のメディカルセンターとして診療活動を行っています。
    ベッド数は1,000床以上、診療科数は40以上で、毎日約900人の入院患者さんと約1,800人の外来患者さんを診療しています。地域がん診療連携拠点病院や救命救急センター、災害拠点病院、福岡県総合周産期母子医療センターなどに認定されており、幅広い疾患の診察と治療に当たっています。

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