検査から始まる不妊治療 妊活のすすめ! vol.2-

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  • 2015.12.04
目次

     前回【vol.1】では、不妊の状態、不妊の原因として考えられることを紹介しました。
    今回は具体的な検査、不妊治療をご紹介します。妊活を意識されている方は、早めに検査を受けることをおすすめします。

    妊活に欠かせない不妊の検査って?

     飯塚病院 産婦人科 不妊外来では、基礎体温の測定や、子宮卵管造影、ホルモン測定、超音波検査、精液検査など、不妊の原因を調べる基本的な検査を行っています。

    <<女性側の検査>>

    • 超音波検査
      受精卵の着床を妨げる子宮内膜症や子宮筋腫の有無を調べます。
    • 子宮卵管造影検査
      精子や卵子、受精卵の通り道になる卵管の詰まりを調べます。
    • ホルモン測定
      血液検査により、女性ホルモンの分泌や甲状腺の検査を行います。


    <<男性側の検査>>

    • 精液検査
      採取した精液中の精子の数などを調べます。
    ドクターより

    不妊治療ってどんなことをするの?

     検査の結果、不妊の原因がわかったら、その原因に合わせた治療を行います。排卵が起こらない方にはホルモン療法や漢方療法で排卵を促します。子宮卵管造影で卵管の詰まりが疑われる場合、腹腔鏡下手術で卵管の癒着を剥がし、精子や卵子、受精卵が移動できるようにします。超音波検査で子宮内に異常が見られる場合、子宮鏡による手術を行い、受精卵が着床しやすくします。

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    ドクターより

    体外受精にも影響する「年齢」

     一般的な不妊治療で妊娠できなかった場合、体外受精など生殖補助医療という選択肢もあります。最近では生殖補助医療(ART)で生まれる赤ちゃんは1年に約3万人、赤ちゃんの37人に1人がARTによって誕生した計算になります。このARTでも、妊娠の確率は35歳あたりから急速に低下します。一般的な不妊治療でもARTでも、大きなポイントになる女性の年齢。妊活を意識されるなら、早めの検査をおすすめします。

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    妊娠・出産
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    ピカラダ編集部より

    「赤ちゃんがほしい!」と思っているのに、なかなか妊娠しない。あれこれ思い悩むより、検査を受けて不妊治療を受けることも、妊活のひとつなんですよ。

    監修: 飯塚病院 産婦人科

    当科では、妊娠や分娩はもちろん、良性・悪性の婦人科腫瘍、不妊症や内分泌異常を対象とした不妊内分泌領域、すべてに対応しています。また、筑豊地域唯一の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスク母体搬送の受入れ、緊急手術や超早産児の診療にも24時間体制で対応しています。年間の分娩数は約600例、手術症例数は約800例と、福岡県内の大学病院に匹敵する症例数を誇っています。

    女性の良性疾患 手術数:九州・沖縄 第10位(249件/年)
    乳がん 手術数:九州・沖縄 第15位(129件/年)
    (手術数でわかる いい病院2017|朝日新聞出版)

     

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