産婦人科の今岡です。2016年11月24日～25日に東京の都市センターホテルで開催された第18回日本イアンドナルド超音波講座を受講してきました。
　この講座は1998年に九州大学で第1回が開催され、その後各地で毎年1回開催されているという歴史ある超音波講習会です。去年から参加したいと考えていた講座でした。
　今回のテーマは「選択と集中」ということで、広く浅く、というよりは少し専門性の高い話が多かったようです。とはいっても、超音波検査の基礎から上達のコツという初心者向けのお話、各臓器や症候ごとに基礎からスクリーニングの話、診断に至る専門性の高い話までかなり網羅されていたと思います。
　特に、心に残った内容は「倫理」の問題です。超音波検査の技術や研究はどんどん進み、早い週数から胎児診断ができるようになりました。しかし良くない情報をどう両親に伝えるのか。そこから出る妊娠中絶の意思や、治療拒否の選択肢についてどう対処するのか。小児科の先生も講義をして頂き、幅広い意見を聞くことが出来ました。見つける、診断するということに心が奪われがちですが、どう管理するか、治療するかの問題についても学び・考える必要があると学びました。
　とても楽しく・学びある2日間でした。また、来年も行きたいと思います！来年は広島だそうです！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責：産婦人科　今岡 咲子）