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患者さんへのお知らせ

当院にて平成13年4月1日~平成24年3月31日までに消化管神経内分泌腫瘍に対する内視鏡的切除術を受けられた方へ

消化管神経内分泌腫瘍に対する内視鏡的切除術の成績に関する多施設共同研究に関するお願い

【はじめに】

 消化管神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor: NET)は、従来、カルチノイドと呼ばれ、初期には良性腫瘍と考えられてきましたが、現在ではリンパ節、肝臓等に転移をする可能性のある悪性腫瘍と考えられています。転移の確率が低いと考えられる消化管NETに対しては内視鏡的切除術で治療される事が多いのですが、発生頻度の低い腫瘍ですので、内視鏡治療の適応に関してはエビデンス(この治療でよいとする根拠)があまり多くない状況です。
 消化管NETの分類がWHO(世界保健機関)により2010年に改訂されました。これまでの分類と異なり、腫瘍細胞の増殖の程度を指標に分類されている事が特徴です。しかし、この新しい分類法が、治療方針を決めたり、予後を予測するのにどの程度有用かは、今後の検討課題です。
 そこで私達は、これまで当科および関連の病院で内視鏡的切除術で治療された消化管NETの患者さんの治療成績を調べ、また、切除された腫瘍の病理学的な診断を新WHO分類に沿って再検討する事で、消化管NET治療における内視鏡的切除術の有効性、安全性や、どのような腫瘍が内視鏡的切除術で治療するのに適しているかなどを検討し、今後の消化管NET治療の改善につなげていきたいと考えています。

【対 象】

 飯塚病院および共同研究施設(九州大学病院病態制御内科学、国立病院機構九州医療センター、北九州市立医療センター、済生会福岡総合病院、原三信病院、、九州労災病院、国立病院機構別府医療センター、国立病院機構福岡東医療センター、社会保険仲原病院、福岡市民病院)において、消化管NET、または消化管カルチノイドの診断で平成13年4月1日から平成24年3月31日までに内視鏡的切除術を受けられた約150名の方を対象に致します。飯塚病院における対象者数は約30名です。
 対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡ください。

【研究内容】

 当科および関連施設で消化管NET(またはカルチノイド)を内視鏡的切除術により治療された方の臨床情報(年齢、性別など)、治療に関わる情報(治療手技、合併症の有無など)、切除標本の病理組織情報(組織型、深達度、脈管侵襲の有無など)を過去にさかのぼって調査します。また、内視鏡的切除術施行後の患者さんの経過を通して、消化管NET(またはカルチノイド)の再発の有無や生存率などの調査を行います。過去に内視鏡的に切除された組織、またはプレパラートを用いて、新WHO分類に基づき、腫瘍を分類します。
 この研究は過去の情報を使用しますので、患者さんに新たな負担や不利益が生じることはありません。

【個人情報の管理について】

 個人情報漏洩を防ぐため、内視鏡的切除術を行った施設において個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。院外に個人情報が出ることはありません。
 また、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。
 当院での個人情報管理者として消化器内科部長である赤星 和也が管理します。

【研究期間】

 研究を行う期間は承認日より平成29年3月31日までです。

【医学上の貢献】

 本研究により対象となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、研究成果は消化管NETの内視鏡的治療および治療後の経過をより良いものにして、今後多くの患者さんの治療と健康に貢献できる可能性が高いと考えます。

【利益相反の有無】

 本研究の実施に際し、特に問題となる利益相反関係はありません。

【最後に】

 本研究の対象となる患者さんの中で、調査に同意されない方はお申し出ください。また、本研究に関してご質問などございましたら、下記までご連絡ください。

【連絡先】

〒820-8505 福岡県飯塚市芳雄町3-83
飯塚病院 消化器内科 研究代表者/赤星 和也
TEL:0948-22-3800(代表)/FAX:0948-29-5744