後期研修医

ストレートコース

集中治療部〔スタッフ医:4名(うち指導医:1名)〕

DATA(2015年実績より)

  • 年間ICU入室患者数:558名
  • 日本集中治療医学会専門医研修施設設
  • 入室患者平均年齢:68.6(1~100)歳
  • 入院経路 緊急:366名(65.6%)
  • 予定:192名(34.4%)

はじめに

 『集中治療』とは、内科系、外科系を問わず、呼吸や循環、代謝などの重篤な急性機能不全に陥った患者さんを強力かつ集中的に治療・看護を行うことです。
各臓器の急性機能不全状態のみならず、大きな侵襲を伴う手術(例えば心臓手術など)の術後管理にも、集中治療を行います。

対象疾患や病態

 局所の治療(各臓器毎の治療)よりも全身状態を改善させる全身管理が主体です。

  • 意識障害あるいは昏睡
  • 急性呼吸不全あるいは慢性呼吸不全の急性増悪
  • 急性心不全(ACSを含む)
  • 急性薬物中毒
  • ショック
  • 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病など)
  • 広範囲の熱傷(火傷)
  • 大手術後
  • 救急蘇生後
  • 多発外傷
  • 破傷風・壊死性筋膜炎などの特殊感染症
  • その他

目標

  • 集中治療専門医・専従医の指導の下で、重症患者の適切な管理を学ぶ。
  • 後期研修修了後には、ICU で重症患者管理のエキスパートとして、診療が行なえる集中治療医の力を身につける。
  • 重症患者の全身管理のスペシャリストとして、基本的治療法や基本手技の適応を決定し、実施できるようになる。

    【基本的治療法】
    薬物療法、輸液・輸血療法、経腸・経静脈栄養法、人工呼吸管理、急性血液浄化法、PCPS/ECMO、低体温療法 など (回路の組み立てを含む)

    【基本手技】
    気道確保、気管挿管、気管切開術、注射法(中心静脈を含む)、穿刺法(動脈・胸腔・腹腔・心嚢・骨髄穿刺等)、SGカテーテル、ドレーン・チューブ類の管理、簡単な切開・排膿、皮膚縫合法、外傷・熱傷の処置 など

  • (希望があれば)集中治療専門医の取得。

研修の特徴

  • 各自の将来像にあわせた独自のプログラム。
  • 希望があれば他科への研修を考慮。
  • 他科をはじめ、ME・理学療法士(PT/ST)・栄養士等との連携が密(カンファレンス・ディスカッション)。
  • ICUで使用する医療機器に対するME(臨床工学技士)との勉強会。

ICU入室患者の特徴(2015年実績より一部抜粋)

診療科別入室患者数(全入院患者数:558名)
心臓血管外科 211名(37.8%)
循環器内科 91名(16.3%)
集中治療部 79名(14.2%)
外科 71名(12.7%)
腎臓内科 18名(3.2%)
整形外科 16名(2.9%)
耳鼻咽喉科 16名(2.9%)
呼吸器外科 8名(1.4%)
小児科 7名(1.3%)
脳神経外科 7名(1.3%)
消化器内科 6名(1.1%)
救急部 5名(0.9%)
血液内科 4名(0.7%)
産婦人科 3名(0.5%)
皮膚科 3名(0.5%)
神経内科 3名(0.5%)
呼吸器内科 3名(0.5%)
総合診療科 2名(0.4%)
肝臓内科 1名(0.2%)
泌尿器科 1名(0.2%)
小児外科 1名(0.2%)
形成外科 1名(0.2%)
膠原病・リウマチ内科 1名(0.2%)

-その他の実績については、こちらから-

1年間のスケジュール例

 要望に応じた様々な研修バリエーションが組み立て可能です。

A医師
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • ICU
  • 心外
  • ICU
  • 心外:心臓血管外科
B医師
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • ICU
  • 救急
  • ICU
  • 救急:救急部
C医師
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • 外科
  • ICU
  • 外科
D医師
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • ICU
  • 【A医師】ICU研修期間中は、麻酔標榜医取得のため、週2回の麻酔研修を実施
  • 【B医師】10月~3月のICU研修では、週1~2回救急部(ER)へ出向
    麻酔科、救急部(ER)、各科外来等、その日で完結する業務へ出向する場合は、週1~2日出向が可能。
  • 【C医師】後期研修医3年目(医師5年目)の外科医で、ICUでの術後管理研修を希望。特に、人工呼吸管理と急性血液浄化の勉強を希望したため、適応症例を中心に研修。
  • 【D医師】後期研修医2年目(医師4年目)の将来皮膚科希望の医師で、ICUでの周術期管理研修を希望。重症熱傷患者管理の勉強を希望あり。ICUでの管理だけでなく熱傷手術にも参加。

終わりに

 本コースは、病院の中央部門である集中治療部の研修コースです。集中治療専門医のもとでICUでの診療を学び、研修期間は学会専門医取得のための専従期間になります(他の専門医のための専従期間と重なっていてもOKです)。
集中治療部所属の場合は、希望に応じ臨機応変にコース変更が可能ですので、ご相談ください。
やる気がある希望者は、原則受け入れます。