後期研修医

ストレートコース

外科〔スタッフ医:9名(うち外科学会指導医:4名)〕

ココがウリ!

外科の後期研修

Ustream 飯塚TV「集まれ後期研修医!」

目的

“総合外科医General Surgeonとして基礎作り”

  1. あらゆる外科関連疾患について知識と経験を深め、診断能力と治療技術の基礎を修得する。
  2. 標準術式の術者、助手として必要な基本手術手技を身につける。
  3. 様々な外科救急疾患、重症症例に対応できる臨床力を修得する。
  4. 学会発表、論文発表を通じて、学術研究の基礎を修得する。
  5. 医師として、社会人としての基本的態度を身につける。

研修内容

  1. 基本的に「日本外科学会外科専門医修練カリキュラム」に沿い、かつ後期研修医一人ひとりの将来の目標を十分考慮し、その目標達成のための「オーダーメイド研修プログラム」を作成し実践します。
  2. 3年間を通しての後期研修を原則としています。外科医としての基礎固めには3年でも足りないかもしれません。(但し、病院としては1年契約が基本。毎年、契約更新する形となります)
  3. 上級医とともに担当患者の周術期管理を行うことにより外科医としての基本的知識、診断・治療能力を修得してもらいます。当科では化学療法も積極的に行っているため、集学的治療についても十分な知識や診療方法を身につけてもらいます。
  4. 当科の年間約1,300例の手術症例を背景に、1例でも多くの手術に参加し手術手技をマスターしてもらいます。「常に基本が大切!」との考えから、後期1年次の前半は、助手としての技術や結紮・縫合などの基本的手技を徹底的にマスターしてもらいます。後期1年次後半より低難易度手術の術者、以後、徐々に中難易度、高難易度の手術を段階的に経験(症例によっては執刀)してもらいます。
  5. 当院は1次~3次救急まで受け入れる救命救急センターを併設しています。その受診患者は年間約42,800名、救急車搬送年間約7,800台です。このような背景から、当科では年間約290例の緊急手術症例を含む多くの外科救急患者の診療を行っており、これらの症例より外科救急疾患への診療技術を修得してもらいます。
  6. 当院は大学病院のような縦割りシステムではなく科の垣根が低く、非常に他科との連携がしやすいという利点があります。当然、外科専門医を取得するために「呼吸器外科」、「小児外科」、「心臓血管外科」へのローテーションは基本的に必須にしています。
  7. 外科以外のローテーションも可能です。例えば、総合的な消化器医を目指す人には、消化器内科(内視鏡や透視などを経験)や肝臓内科(エコーやPTCDなどを経験)、画像診療科(あらゆる画像診断を経験)などへローテーションしていただくこともできます。また、救急外科医を目指す人には、救急部、総合診療科などをローテーションしていただくことも可能です。つまり、「自分がどんな医者になりたいか」さえ決めてもらえば、その実現のために最も効率的な研修をすることができます。
  8. 上級医の指導の下、学会発表、論文発表はできる限り行っていただきます。学会発表の仕方、論文の書き方などの基礎を学ぶことも非常に重要です。全国またはInternationalに学会発表や論文発表し、他の先生方のご批判を浴びてこそ、自らのレベルを向上させることができます。
  9. 後期研修終了後(外科専門医取得後)、サブスペシャリティーとして、消化器外科(消化管外科、肝胆膵外科)、乳腺・内分泌外科、一般外科、骨盤外科、腹部救急外科など様々な道があります。当院でスタッフとして引き続きステップアップしていくことも可能ですし、他施設への異動も本人の希望を最大限尊重します。

到達目標

後期1年次
  • カルテ記載、術前プレゼンテーションが的確にできる。
  • 外科総論(腫瘍学、病態生理、栄養、感染症、輸液、外科侵襲など)を理解する。
  • 主な外科疾患の診断と治療(各論)を勉強する。
  • 手術では、最初の3ヶ月は基本的には助手のみ。結紮、皮膚縫合が確実できるようになる。
  • 開腹・閉腹の術者、ドライラボでのトレーニング(内視鏡手術、縫合結紮など)。
  • 3ヶ月以降:虫垂切除術、鼠径ヘルニア手術、痔核手術などの術者。
  • 6ヶ月以降:胆嚢摘出術(腹腔鏡手術を含む)、小腸部分切除術、胃十二指腸潰瘍穿孔手術、単純胃切除術の術者をスタート。
  • 学会にて症例報告を行う。
後期2年次
  • 主な外科疾患の診断と治療(各論)が理解できている。後輩の指導ができる。
  • 外科救急疾患のトリアージができる。
  • 病棟での術前術後管理ができ、患者・家族への適切な説明ができる。
  • 消化器・一般外科手術全般の助手ができる。
  • 乳腺手術、胆管結石手術、結腸部分切除、幽門即胃切除、肝部分切除の術者をスタート。
  • 学会にて症例報告、臨床研究報告を行う。
  • 症例報告論文を作成する。
後期3年次
  • 胃全摘術、肝切除、膵切除、低位前方切除、Miles手術、腹腔鏡下大腸切除術などの術者をスタート。
  • 手術や検査において研修医を指導できる。
  • 他科からのコンサルトに対応できる。
  • 総合外科医としての基礎能力、知識が整理される。
  • 学会にて臨床研究報告を行う。論文報告を行う。
  • 外科専門医予備試験に合格する。

 最近、研修医の皆さんより「早く執刀したい」という希望が多いことはよく承知しています。しかしながら、早く執刀したから良いというものではありません。あくまでも基本が大切です。その基本を修得するには、助手の経験が非常に大切です。
 基本ができた人には、年次に関係なくどんどん次のレベルに挑戦してもらいます。

“1にも2にも、基本!基本!”

指導体制

(外科のみ。呼吸器外科、小児外科、心臓血管外科を除く)

  • 日本外科学会専門医:9名、同指導医:4名
  • 日本消化器外科学会消化器外科専門医:5名、同指導医:4名
  • 日本食道学会食道科認定医:1名
  • 日本肝胆膵外科学会高度技能指導医:2名
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医:2名
  • 日本消化器病学会専門医:2名、同指導医:1名
  • 日本肝臓専門医:2名、同指導医:1名
  • 日本乳癌学会認定医:2名、同専門医:1名
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医:6名、暫定教育医:2名
  • など

施設認定

(外科のみ。呼吸器外科、小児外科、心臓血管外科を除く)

  • 日本外科学会指定施設
  • 日本消化器外科学会認定施設
  • 日本乳癌学会関連施設
  • 日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設A
  • 心臓血管外科専門医認定機構基幹施設
  • 呼吸器外科専門医合同委員会基幹施設
  • 日本小児外科学会認定施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会指導施設
  • 日本肝臓学会認定施設
  • 日本胆道学会指導施設

など

取得可能な資格

当院単独の研修で以下の専門医取得が可能

  • 外科専門医
  • 消化器外科専門医、消化器がん外科治療認定医
  • 肝胆膵外科高度技能専門医、高度技能指導医
  • 乳腺認定医、乳腺専門医
  • 呼吸器外科専門医
  • 消化器内視鏡専門医
  • 消化器病専門医
  • 肝臓専門医
  • 気管支鏡専門医
  • がん治療認定医
  • がん薬物療法認定医

など

 「日本外科学会外科専門医」を取得することは、目標ではなくスタート地点だと考えています。
 外科の基礎を修得した証であると同時に、限りない可能性を秘めた若い先生方には、更にその上に向って大きく羽ばたいてほしいと願っています。

現在の後期研修医

  • 後期3年次:1名 (H24年 弘前大学卒)
  • 後期2年次:0名
  • 後期1年次:1名 (H26年 熊本大学卒)

 採用にあたっては、本人の熱意、やる気を最優先にしています。出身大学、医局所属などは採用条件にはしていません。

 最後に、外科を取り巻く環境は厳しいと言わざるをえません。
 しかしながら、日本の外科医療が確実に崩壊に向っている中、我々世代の責任は、なんとか志を持った若い先生方を立派な外科医に育成する事だと考えています。そして、そのために当院外科は本当にすばらしい環境と言えます。
 人を育てるという事は自分自身の勉強でもあります。我々も勉強しますので、是非、一緒にがんばっていきましょう。

2016年5月26日 外科統括部長 梶山 潔

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