後期研修医

ローテートコース

家庭医療コース

コース終了後に家庭医療専門医受験資格取得可

ココがウリ!

家庭医療コースの後期研修

はじめに

 当コースはピッツバーグ大学メディカルセンターとの教育提携により開発されたカリキュラムを基本に実施されます。修了時には日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医が取得可能となるように、知識・技能・態度を獲得するためのサポートが得られます。

 ローテーションと並行して在宅医療、地域でのヘルスプロモーションや予防接種・乳幼児健診にも関わっていただくことで、幅広く地域医療に携わります。

飯塚病院と提携病院でローテートするプログラム

【必 修】
地域医療(頴田病院:外来・病棟・在宅)、総合診療科(一般チーム)/小児科/産婦人科/整形外科(院外)/緩和ケア/皮膚科/院外病院での診療
(他施設での初期研修修了者は最低12週間の救急部ローテーションも必修)
【選 択】
総合診療科(診断外来、重症チーム、教育チーム)、各専門内科/漢方診療科/画像診療科/耳鼻咽喉科/リハビリテーション科/形成外科/腹部エコーほか応相談
【期 間】
原則3年間
【その他】
卒後3年次以降の方も応募可能です。

家庭医療ローテーションスケジュール例

(総合診療科外来・院外診療所外来・在宅診療・小児科外来)

1年次
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • ER
  • 頴田
  • 総診
  • 小児
  • ハーフデイバック 週1回
  • ER:飯塚ER
  • 頴田病院:頴田病院(外来+病棟)
  • 総診:飯塚総合診療科(一般チーム)
  • 小児:飯塚小児科
2年次
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • 内科
  • 頴田
  • 総診
  • 皮整
  • 週1回午前に頴田継続外来診療、午後に頴田在宅診療(ワンデイバック)
  • 内科:飯塚内科
  • 頴田:頴田病院(外来+病棟or在宅)
  • 総診:飯塚総合診療科(外来/教育/重症)
  • 皮整:皮膚科/整形外科
3年次
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • 頴田
  • 緩和
  • 産婦
  • 選択
  • 週1回午前に頴田継続外来診療、午後に頴田在宅診療(ワンデイバック)
  • 頴田:頴田病院(外来+病棟or在宅)
  • 緩和:緩和ケア科
  • 産婦:産婦人科

※ハーフデイバック:頴田病院のプライマリ・ケア継続外来。再診患者を中心に3年間通した診療を実施

※ワンデイバック:午前は頴田病院のプライマリ・ケア継続外来、午後は頴田病院の訪問診療を実施

(その他ローテーションと平行して実施するもの)
飯塚病院小児救急外来診療:小児T&Aワークショップと診療実践で小児のトリアージ&初期治療を習得
乳幼児健診:4ヶ月、8ヶ月、1.5歳、3歳児集団健診を指導の下で実施
地域講演・行事への参加:住民向け健康講話、多職種連携ワークショップの運営、COPC(コミュニティ・オリエンテッド・プライマリ・ケア)など
研究・改善活動:頴田病院/飯塚病院のリソースを用いて実績の場を提供
学会活動:日本プライマリ・ケア連合学会の学生・若手医師向け教育事業、コミュニティづくりの活動を支援

プログラムの名称

■飯塚・頴田家庭医療プログラム

後期研修の概要

【一般目標(研修修了後の家庭医像)】

 かかりつけ医として、頻度の高い症候・疾患への初期診療と継続医療を実践し、予防・福祉など地域医療にかかわる問題に貢献できる。

【個別目標(中核的能力)】

  1. 年齢、性別、疾患を問わず、頻度の高い症候・病態への診療技能を提供することができる。
  2. 対人関係スキル及び効果的なコミュニケーション技能を身につけて、次の現場において実践できる。
    [1]患者・家族、[2]他の専門医、[3]他職種、[4]他の医療機関
  3. 救急外来、総合内科病院においても、家庭医としての技能を有効に生かした診療ができる。
  4. 診療所、病院施設内での活動にとどまらず、在宅(緩和も含む)、予防・福祉などの健康にかかわる問題に貢献できる。

年度およびローテーションにおける個別目標

【1年次(初期研修修了後翌年)】

頴田病院外来、病棟、在宅医療部門
  • 頴田病院(96床)の家庭医療センター外来において、小児から高齢者まで、男女問わずプライマリ・ケアのよくある健康問題と健康増進の継続的診療を実践する
  • 頴田病院の病棟において、多職種連携の下で高齢患者に包括的機能評価を行い、患者・家族と共有された意思決定を行いながら亜急性期ケア、リハビリテーション、社会調整を実践する
  • プライマリ・ケアの場における適切な鑑別診断とトリアージを行い、適切な医療機関での診療プランを提示する
飯塚病院 総合診療科(一般チーム)、内科ローテーション
  • 飯塚病院(1116床)の総合診療科病棟で、入院患者の主治医として内科を中心とした頻度の高い症候、疾患の標準的なマネージメントに習熟する
  • 緊急性の高い疾患、重要度の高い疾患の初療は、初期研修レベルより段階を上昇させる
  • 心理社会的アプローチ、緩和医療の理解と実践、の重要性を認識して実践する
  • 内科認定医レベルの経験要求を満たすように内科各科における典型的な入院病棟診療を行う
  • 将来、かかりつけ医として機能するために、各専門内科とどのように関わるべきかを意識した知識、技能(相談・紹介するための技能も含む)をつけることが目的であることを認識しておく
小児科
  • 小児診察(家族への態度・対話も含む)を行う小児科専門医の診療姿勢・技能をモデルにして、診療を実践する
  • 頻度の高い急性症状、疾患の診療
    小児に特徴的な年齢、季節による差異を認識して、診察ができる
  • 小児科専門医に相談・紹介すべき病態、疾患について意識しながら診療にあたり、適切な相談・紹介ができるようになる
  • 予防接種の知識を得て、実践する
救急外来
  • 緊急性の高い疾患、重症疾患の鑑別と初療を行う
    ショック、低酸素血症、外傷、意識障害、不安定バイタルサイン、SIRS
  • 内科系、外科系、小児科の救急外来 Walk In患者の診療を行う

【2年次】

頴田病院外来、病棟、在宅医療部門
  • 上記外来、病棟診療に加えて、在宅医療が始まる
  • 頴田病院の在宅医療において、多職種連携の下で医療/福祉サービスを活用しながら地域包括ケアおよび在宅緩和ケアを継続的に実践する
飯塚病院 総合診療科(外来/教育/重症チーム)
  • 総合診療科外来で、メンタルの障害、診療所や他病院での診療では診断しえていない症状についての診断/判断を主体に経験する
  • 総合診療科、一般病棟で、初期研修医、指導医と3人チームを形成して個別の研修医教育を行いながら診療を実践する

  • ・入院を要する感染症診療について、ガイドラインレベルの診療は習熟し、それを超えたレベルの問題については、
     スタッフ指導医と議論できる
    ・輸液、電解質のマネージメントを、初期研修医に教育できる
    ・適切で妥当なタイミングと内容で、総合診療科以外の専門医に対診することができる
  • 総合診療科、集中治療チームで、敗血症を中心とする内科的集中治療の標準的な治療法を実施する
小病院整形外科
  • 膝痛、肩痛、腰痛、捻挫の診療を行う
  • 四肢、腰椎骨折の診療を行う
  • 関節穿刺(特に膝)を行う
  • 関節エコーの手技に習熟する
  • 各骨格系レントゲンの標準的指示を行い、撮影も協力して実践する
  • 典型的な四肢骨折の所見(身体、XP)を述べることができる
  • シーネ固定を実践できる
皮膚科ブロック
  • 中毒疹、接触性皮膚炎、病原体性皮膚疾患(細菌、真菌、ウイルス、寄生虫)の鑑別診断および薬物治療を実践する
  • 表皮真菌感染の顕微鏡診断を行う
  • 皮膚悪性腫瘍の可能性のある所見を明示できる
  • 皮膚外用薬の適応と使いわけを述べることができ、実践する

【3年次】

頴田病院外来、病棟、在宅医療部門
  • 2年次と同様に、外来、病棟、在宅の各部門で診療を実践する
  • 特に、3年間の継続診療で培った患者とのラポール、地域医療リソースを活用しながら、患者中心の診療、家族志向ケア、統合的ケアを実践し省察する
  • 外来診療ではプライマリ・ケアで急性期/慢性期疾患の診療が、病棟診療では主に高齢者の統合的入院ケアが、在宅医療では在宅での終末期緩和ケアが一般的な事例ではひとりで完遂できる
婦人科ブロック
  • 骨盤内診察を、婦人科医の指導下で適応を判断しながら実践する
  • 女性の急性腹痛の診療を行う
  • 不整出血の鑑別を行う
  • ガン検診を実践する
  • 更年期診療を行う
緩和ケア
  • オピオイドを始めとする、癌の症状緩和ケアについて体系的、標準的に実践する
  • 告知やスピリチュアルケアへの対応といった、高度なコミュニケーションを実施し、振り返りと技法の学習を通して自らのやり方を改善する

レジデントデイ

【毎月第3土曜日に頴田病院で実施】

  • 各種コアレクチャー(家庭医療学/経営/マネジメントの基礎から各専門医による最新の関連トピックまで講義)
  • ポートフォリオ発表(18領域すべての執筆進捗管理と豊富な経験をもつ指導医によるアドバイスと同僚によるピアレビューで作成を支援)
  • レジデントサポートグループ(専攻医同士による対談で研修の喜びや悩みを共有)