専攻医

基幹プログラム

産婦人科〔常勤医:8名(うち指導医:6名)、専攻医:3名〕

※ 日本専門医機構による二次審査の結果によっては、プログラムが一部変更となる可能性があります

DATA(2022年実績より)

年間手術症例数:約570件
年間入院患者数【産 科】約460名
       【婦人科】約720名

日本周産期・新生児医学会周産期専門医制度基幹認定施設
日本産科婦人科学会専門医制度専門研修基幹施設
日本婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設
日本産科婦人科内視鏡学会認定研修施設
日本女性医学学会専門医制度認定研修施設

はじめに

 当科は大学病院でないにも関わらず、産婦人科の研修病院としての条件を満たしている数少ない病院のひとつです。初期臨床研修で学ぶ基本的な事項に加え、産婦人科専門医として必要な、より専門的な知識と診療技術の習得を専門研修の目的とします。分娩や手術のオープン化を図り、不妊外来、婦人科腫瘍専門外来も開設。深く学べる環境が整っています。

研修の特徴

 当科の専門研修で獲得できる主な技能は次の通りです。

  • 周産期管理(CTG読影、胎児超音波、切迫流早産の診断及び管理など)
  • 分娩介助(経膣分娩、帝王切開の管理)
  • 手術助手(産科、婦人科良悪性腫瘍)
  • 急性腹症(卵巣出血、卵巣腫瘍茎捻転、異所性妊娠など)の診断と治療
  • PIDの診断と治療
  • 女性患者の外来対応、婦人科検診

診療実績

-実績については、こちらから-

一般目標

 産婦人科の卒後臨床研修は、プライマリケアに必要な特有の疾患、ホルモン変化、妊娠分娩に関する基本的知識及び診療技術の修得を行うが、特に専門研修においては初期臨床研修において学んだ基本的な事項に加え、産婦人科専門医として必要なより専門的知識及び専門的診療技術を修得することを目的とする。

 また産科婦人科学会の専門医認定の取得を目標とし、将来自身の進むべき専門分野についての意志決定を行う。当院が地域医療支援病院であることを鑑み分娩や手術のオープン化を進めると共に更年期外来や不妊外来も開設したので十分に学んでほしい。

行動目標

臨床医として必要な基本的事項

  1. 全身の系統的な診察を行い、主要な所見を正しく把握する。
  2. 適切に検査を選択・指示し、結果を解釈する。
  3. 基本的治療法の適応を決定し、実施する。
  4. バイタルサインを正しく把握し、生命維持に必要な処置を的確に行う。
  5. 健康保険制度を理解し、その範囲内で適切な医療を実施する。
  6. 麻薬の取り扱いを理解し、対応する。
  7. 医療事故について理解している。
  8. チーム医療における他の医師及び医療メンバーと協調的に活動する。
  9. 診療録等の医療記録、処方箋、指示書、診断書、検案書、証明書、紹介状とその返事などを適切に作成し、管理する。
  10. 自己及び第三者による評価と改善ができる。

専門的知識及び専門的診療技術の修得

 産婦人科専門研修の期間中に経験することが望ましい研修領域、疾患及び診察技術を以下にあげる。

1. 検査の実施方法及び結果の解釈

  • ホルモン測定
  • 腹腔鏡
  • 超音波検査(経腹・経膣)
  • 骨盤計測
  • 感染症
  • 骨盤CT・MRI
  • 細胞診
  • 分娩監視装置
  • コルポスコピー
  • 腫瘍マーカー
  • 子宮鏡

2. 救急医療一般的な産婦人科救急患者への対応

  • 急性腹症
  • 児心音低下などに対する処置
  • 出血

3. 産科的疾患異常妊娠分娩

  • 流産の診断と処置
  • 特に前置胎盤・常位胎盤早期剥離・
  • 早産の管理
  • 子宮破裂等の緊急手術及びその全身管理
  • 異所性妊娠の対応及び手術執刀
  • 産科出血に対する救急処置・止血法
  • 帝王切開術の適応判断及び手術執刀
  • 合併症妊娠管理

4. 婦人科的疾患

【A.良性疾患】

(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮腺筋症、附属器炎、子宮内膜炎、STD、骨盤腹膜炎、バルトリン腺嚢腫等)

  • 基本的知識を持ち、診察、検査、結果から診断を確立し、治療方針を立てる事ができる。
  • 患者・家族に治療法について結果・副作用・手技を説明できる。
  • 手術療法・薬物療法の適応と限界を知り、適切な治療を実施できる。
  • 適切な手術・執刀ができる。(附属器切開術、腫瘍摘出術等)
【B.悪性腫瘍】

(子宮頸部異形成、子宮頸癌、子宮内膜増殖症、子宮体癌、子宮肉腫、卵巣癌、外陰癌、膣癌、絨毛性腫瘍等)

[1] 基本知識
  • 基本的知識を有し、具体的に説明できる。
    特に、病理、症状、早期診断、進行期分類、予後因子、治療方針決定と治療法、治療後の管理、再発診断、癌疼痛治療を含めたターミナルケアの理解と実践。
  • 診療、検査結果から診断を確定し、説明できる。
  • 適正な治療方針を立てることができる。
  • 各治療法の適応、結果、リスク、副作用などを説明できる。
  • 悪性腫瘍の告知による患者への影響を推測し、個別的な対応と援助ができる。
[2] 手術療法
  • 術前・術中・術後の管理ができ、リスクに対して適切な処置ができる。
  • 手術の必要性、術式、麻酔法の選択、手術期のリスクについて、患者・家族に、インフォームド・コンセントに留意し、説明できる。
  • 手術に関連した局所解剖を理解し、説明できる。
  • 以下の手術の助手を務めることができる。
    広汎性子宮全摘出術、準広汎性子宮全摘出術、卵巣癌根治術、リンパ節郭清術、セカンドルックの手術、膀胱・尿管・腸に関する手術。
[3] 放射線療法
  • 婦人科腫瘍の定型的放射線治療について説明できる。
  • 外科的治療、放射線治療、化学療法の相互関係、集学的治療について説明できる。
  • 放射線治療の適応を適正に決定できる。
  • 患者・家族に放射線療法の効果、副作用、放射線障害について説明できる。
  • 放射線治療中・治療後の患者管理ができる。
  • 放射線防御の基本的知識を有する。
[4] 化学療法
  • 産婦人科で用いられる主な化学療法剤を作用機序、作用する細胞周期、作用様式により分類し説明できる。
  • 疾患別の適応、化学療法剤の選択、投与量、投与経路について説明できる。
  • 疾患とperformance statusに応じた化学療法を計画し、実施できる。
  • 治療効果判定法と奏功度について説明できる。
  • 副作用の種類、発現時期の相違を説明できる。
  • 副作用の軽減法を知り、適切に対応できる。

臨床研究

 日本産科婦人科学会をはじめとする各種学会、研究会、症例検討会での発表、出席を通じて、臨床研究の手法について修得する。
 産婦人科専門研修期間中の3年間に3回以上の学会発表と1編以上の論文執筆を行う。

専門医資格の取得

 専門研修終了後は受験資格が整った段階で専門研修中の臨床経験をもとに 産婦人科専門医の申請を行う。

研修プログラム

研修期間

 研修期間は3年間を原則とする。

飯塚病院産婦人科専門研修プログラム例

A.飯塚病院産婦人科専門研修プログラムの施設群
連携施設群

飯塚病院産婦人科専門研修プログラムでは飯塚病院産婦人科を基幹施設とし、連携施設とともに研修施設群を形成して専攻医の指導にあたる。これは地域医療を経験しその特性の習熟を目的とし、高度かつ安定した地域医療の提供に何が必要かを勘案する能力がある専門医の育成に寄与するものである。また、飯塚病院では経験する事が少ない不妊症、性病、性器脱、避妊指導、モーニングアフターピルの処方と服薬指導などの習熟にも必要である。指導医の一部も施設を移り施設群全体での医療レベルの向上と均一化を図ることで専攻医に対する高度に均一化された専攻医研修システムの提供を可能とする。連携施設には得意とする産婦人科診療内容があり、基幹施設を中心として連携施設をローテートする事で生殖医療、婦人科腫瘍(類腫瘍を含む)、周産期、女性のヘルスケアの4領域を万遍なく研修する事が可能となる。

 産婦人科専攻医の研修の順序、期間等については、個々の専攻医の希望と研修進捗状況、各施設の状況、地域の医療体制を勘案して、飯塚病院産婦人科専門研修プログラム管理委員会が決定する。

B.飯塚病院産婦人科専門研修プログラムの具体例

産婦人科専門研修プログラムとその後のSubspecialty研修などと将来像の概要

飯塚病院専門研修プログラムの具体例

 産婦人科専門研修プログラムでは、専攻医は3年間で修了要件を満たし、ほとんどは専門医たる技能を修得したと認定されると見込まれる。修了要件を満たしても技能の修得が足りない場合、病気や出産・育児、留学などのため3年間で研修を修了できなかった場合は1年単位で研修期間を延長し、最終的に専門医を名乗るに足る産婦人科医として、修了年の翌年度(通常卒後6年目)に産婦人科専門医試験を受験する。専門医を取得して産婦人科専門研修プログラムの修了と認定する。この6年目は産婦人科専門医取得とその後のサブスペシャルティ研修開始の重要な時期である。

 研修は基幹施設である飯塚病院産婦人科ならびに福岡県内もしくは他県の連携施設にて行い2ヶ月~1年ごとのローテートを基本とする。飯塚病院においては、婦人科悪性腫瘍および合併症妊娠や胎児異常、産科救急などを中心に研修する。飯塚病院での研修の長所は、一般市中病院では経験しにくいこれらの疾患を多数経験ができることである。3年間の研修期間のうち1年6ヶ月から2年間(少なくとも1年間)は基幹施設で最重症度の患者への最新の標準治療を体験する。

 一方、飯塚病院外の連携施設においては、不妊治療および一般婦人科疾患、正常妊娠・分娩・産褥や正常新生児の管理を中心に研修する。外来診療および入院診療は治療方針の立案、実際の治療、退院まで、指導医の助言を得ながら自ら主体的に行う研修となる。生殖医療については体外受精などの不妊治療をIVF詠田クリニックや浜の町病院で3ヶ月研修する。

C. Subspecialty専門医の取得に向けたプログラムの構築

 飯塚病院産婦人科専門研修プログラムは専門医取得後に以下の専門医・認定医取得へつながるようなものとする。

  • 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医
  • 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
  • 日本生殖医学会 生殖医療専門医
  • 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
  • 日本超音波医学会 超音波専門医

 専門医取得後には、「Subspecialty産婦人科医養成プログラム」として、産婦人科4領域の医療技術向上および専門医取得を目指す臨床研修や、リサーチマインドの醸成および医学博士号取得を目指す研究活動も提示する。

D. 初期研修プログラム

 飯塚病院産婦人科専門研修プログラム管理委員会は、教育推進本部と協力し、大学卒業後2年以内の初期研修医の希望に応じて、将来産婦人科を目指すための初期研修プログラム作成にもかかわる。

飯塚病院産婦人科専門研修プログラム例

1) 基幹施設→連携施設→基幹施設→連携施設研修コース

産科人科専門医療人育成研修プログラムの概要(例)

  • 1年目
    基幹施設
    飯塚病院
    • 生殖内分泌
    • 婦人科腫瘍
    • 周産期
    • 女性のヘルスケア
    産婦人科基礎
    ハイリスク妊娠・分娩
    婦人科悪性腫瘍の経験
    腹腔鏡検査・手術助手
  • 2年目
    基幹施設+連携施設
    飯塚病院連携施設
    • 生殖内分泌
    • 婦人科腫瘍
    • 周産期
    • 女性のヘルスケア
    • 地域医療
    産婦人科一般
    周産期医療の経験
    婦人科良性腫瘍の診断
    一般生殖医療
    正常妊娠・分娩の管理
    地域研修
    離島研修
  • 3年目
    基幹施設+連携施設
    飯塚病院連携施設
    • 生殖内分泌
    • 婦人科腫瘍
    • 周産期
    • 女性のヘルスケア
    • 地域医療
    産婦人科応用
    ハイリスク妊娠・分娩
    婦人科悪性腫瘍診断・治療
    腹腔鏡検査・手術術者
    生殖補助技術の適応・実践
    地域研修
    離島研修

地域研修や離島研修は産婦人科専門研修指導医がいない施設の場合12ヶ月以内の研修である。

産婦人科専門医を基本とした女性(骨盤)外科医を目指す方には、4年以上の期間で産婦人科専門医の取得を目指した研修に加え、飯塚病院内の関連診療科(例:乳腺外科や泌尿器科)での研修もご相談に応じます。

2) 飯塚病院産婦人科初期研修プログラム

飯塚病院のすべての研修医は飯塚病院産婦人科や飯塚病院が主催する学会、研究会、産婦人科卒後研修セミナー等に参加でき、各種学会発表や論文作成などができる。

研修内容

研修期間は2年間とし、1年次は主に基本研修科目を、2年次は必修科目および選択科目を研修する。
研修施設
2年間の臨床研修は、飯塚病院において行う。なお、地域医療の研修に関しては、別途定める研修協力施設でおこなうものとする。
基本研修科目
内科
2年間を通して必修期間は8ヶ月間である。8ヶ月のうち総合診療科は4ヶ月間必修とし、残りの4ヶ月は内科の各専門科から選択する。
外科
一般外科・整形外科・脳外科を合計3ヶ月間研修する。
救急科
救命救急センターにおいて6週間研修する。
産婦人科
初期臨床研修期間中、1年次は6~7週間の必須研修。2年次は4週間から最長6ヶ月間の産婦人科研修が可能。全ての医師が身につけるべき産婦人科のプライマリケア技能の研修が可能。
必修科目
地域医療を必修科目として1ヶ月以上研修する。地域医療の研修に関しては、別途定める研修協力施設でおこなうものとする。救急車当番や当直の業務があるため、最低4週間は、「救急科ローテーション」あり。
選択科目
それぞれの研修医の希望により選択可能とする。選択科目の研修期間は5ヶ月間とし、ひとつの選択科目の研修期間は4週間以上とする。選択科目は、別途初期研修医募集要項を参照。

指導責任者からのメッセージ

指導責任者 辻岡 寛

指導責任者 辻岡 寛

 飯塚病院産婦人科のセールスポイントは、1)周産期医療と婦人科がん診療における症例の豊富さ、2)手術など技術の指導に熱心な指導体制、3)周産期・婦人科腫瘍・内視鏡の修練施設であり産婦人科一般診療のみならずサブスペシャルティ研修も並行して行える、4)総合周産期母子医療センターであり地域の中核病院として基本的にあらゆる疾患に対応可能、5)初期研修から専攻医研修、サブスペシャリティー研修に於いて豊富な経験と人材の育成実績が病院全体に蓄積されている、6)エビデンスを作るための臨床試験や治験への参加が多く、自然にEBMを身につけられる環境、である。
 後期研修4年目の秋に産婦人科専門医を取得することができ、さらに希望があればサブスペシャルティの周産期(母体・胎児)専門医、婦人科腫瘍専門医取得のための研修に移行できる。また、大学院進学も支援している。
 どこの大学病院の医局に属しておらず、大学の講座に入局の必要はありません。

指導医数
6名(日本産科婦人科学会専門医9名)、常勤医8名・非常勤医2名

日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医:3名
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍指導医:2名
日本がん治療認定医機構暫定教育医:1名、同がん治療認定医:4名
日本内視鏡外科学会技術認定医:1名
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医:1名
日本女性ヘルスケア暫定指導医:1名
日本周産期・新生児医学会 周産期(母体・胎児)指導医:1名、同専門医:2名
入院患者数
100名(1ヶ月平均) 婦人科:60名、産科:40名
手術件数
約570件/年  婦人科:70%、産科:30%
分娩件数
約370件/年
経験できる疾患
選抜された少数の後期研修医・専攻医が担当しますので、ほとんどすべての産婦人科疾患を経験することができます。
経験できる手技
1)婦人科内分泌検査・・・基礎体温測定、腟細胞診、頸管粘液検査、ホルモン負荷テスト、各種ホルモン測定、子宮内膜検査
2)不妊(症)検査・・・基礎体温測定、卵管疎通性検査(通気、通水、通色素、子宮卵管造影)、精子頸管粘液適合試験(Huhnerテスト)、精液検査、子宮鏡、腹腔鏡、子宮内膜検査、月経血培養
3)癌の検査・・・子宮腟部・頸部・内膜をはじめとする細胞診、コルポスコピー、Schillerテスト、組織診、子宮鏡、RI検査、CT、MRI、腫瘍マーカー測定
4)絨毛性疾患検査・・・基礎体温測定、ホルモン測定(絨毛性ゴナドトロピンその他)、胸部X線検査、超音波診断、骨盤動脈造影
5)感染症の検査・・・一般細菌、原虫、真菌検査、免疫学的検査(梅毒血清学的検査、HBs抗原検査、HCV抗体検査、HTLV-I検査、HIV検査、風疹抗体、トキソプラズマ抗体、淋菌DNA、クラミジアDNA・抗体検査など)、血液像、生化学的検査
6)放射線学的検査・・・骨盤計測(入口面撮影、側面撮影)、子宮卵管造影、腎盂撮影、膀胱造影、骨盤血管造影、リンパ管造影、胎児造影、レノグラフィー、シンチグラフィー、骨・トルコ鞍・胸部・腹部単純撮影法、CT、MRI、RI検査
7)内視鏡検査・・・コルポスコピー、子宮鏡、腹腔鏡、膀胱鏡、直腸鏡
8)妊娠の診断・・・免疫学的妊娠反応、超音波検査(ドップラー法、断層法)
9)生化学的・免疫学的検査
10)超音波検査・・・ドップラー法:胎児心拍聴取、断層法:骨盤腔内腫瘤(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍その他)、胎嚢、胎児頭殿長、児頭大横径、胞状奇胎、胎盤付着部位、多胎妊娠、胎児発育、胎児形態異常の診断、子宮頸管長、Biophysical Profile Score (BPS)、Amniotic Fluid Index(AFI)、血流ドップラー法
11)出生前診断・・・羊水診断、絨毛診断、胎児血検査、胎児well-being診断、胎児形態異常診断
12)分娩監視法・・・陣痛計測、胎児心拍数計測、血液ガス分析
経験できる手術(術者)
婦人科:全腹腔鏡下子宮摘出術、子宮鏡下子宮筋腫核出術、腹腔鏡下子宮体癌根治術、 腹腔鏡下卵巣腫瘍手術、子宮鏡下手術、腹式単純子宮全摘出術、腟式単純子宮全摘出術、子宮筋腫核出術、子宮腟部円錐切除術、子宮頸管形成術、頸管ポリープ切除術、子宮形成術、子宮脱手術、付属器摘出術、卵巣腫瘍核出術(切除術)、卵管避妊手術、Bartholin腺手術(造袋術、摘出術)、陳旧性会陰裂傷形成術、腹腔鏡下腹腔内観察、胸水穿刺術、腹水穿刺術、皮膚腫瘤生検術、体外受精における採卵
産科:会陰切開・縫合術、吸引遂娩術、鉗子遂娩術、骨盤位牽出術、腹式帝王切開術、子宮内容除去術、子宮頸管縫縮術・抜環術、妊娠合併卵巣腫瘍核出術(切除術)、産褥会陰血腫除去術、羊水穿刺術
経験できる手術(助手)
婦人科:広汎子宮全摘出術、準広汎(拡大単純)子宮全摘出術、後腹膜リンパ節郭清、卵巣癌根治手術、子宮鏡下手術、腹腔鏡下手術、マイクロサージェリー、外陰切除術、人工造腟術、膀胱・尿管に関する手術、消化管・肛門に関する手術

先輩よりひとこと

渡邉 さや(2017年 秋田大学卒)

渡邉 さや

【飯塚病院の魅力】
 飯塚病院は、筑豊地域の中核病院であり、周産期センター・救命救急センター・がん拠点病院を担っており産婦人科に限らず筑豊地域の様々な疾患が集まります。専攻医の期間を飯塚病院で学び過ごすことで、産婦人科医の基礎を固めることができると思います。
 産科分野では、経腟分娩や帝王切開、切迫流早産や双胎・前置胎盤の管理入院に始まり、胎児機能不全や常位胎盤早期剥離などの産科救急疾患もあり幅広い症例を経験でき、応用力が身につきます。婦人科では悪性腫瘍の手術から化学療法・放射線療法、良性疾患の手術、腹腔鏡手術、子宮鏡手術などの様々な手技を必要とする症例があり、日々新しい挑戦や学びがあります。患者さんの数も多く、症例が豊富なため産婦人科医として必要な知識は専攻医期間3年間の間に十分身につきます。また一般的には専攻医が外来業務をすることは少ないですが、飯塚病院では比較的早い時期に外来業務を行うため入院から手術ないし分娩、退院・退院後のフォロ-アップまでに一連の流れを経験できます。また外来管理のみで経過観察を行う症例も豊富にあり、他の病院にはない魅力といえるでしょう。
【産婦人科医を志した理由】
 私が産婦人科医を志したのは、シンプルに命の誕生の場面に携わることができるからです。
【研修医の皆さんへ】
 飯塚病院の産婦人科は忙しいながらもチーム一丸となって筑豊地域の産科・婦人科を守っています。一度見学に来られて雰囲気を感じてみください。

評価

  1. 研修記録をもとに自己評価及び指導医評価の形で形成的評価を行う。
  2. 専攻医1年次の研修が終了した時点で研修内容を評価し、これを踏まえて2年次以降の研修計画を修正する。