見た目年齢はあげられる!ハリが失われる原因とたるみのケア

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  • 2017.03.10
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    肌のハリは真皮の働きによって保たれています

     肌がきれいな方は実年齢よりも若く見られがち。できることなら、いつまでもハリと弾力のある肌をキープしたいですよね。この肌のハリは、肌を構成する「表皮・真皮・皮下組織」のうち主に真皮の働きによって保たれています。
     真皮の主成分は「コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸」の3つ。コラーゲンとエラスチンはタンパク質でできた線維で、肌に弾みを持たせます。そしてその隙間を埋めつくすのは、保水力のあるヒアルロン酸。水分をしっかり抱え込み、肌の潤いをキープしています。

    肌のハリが失われる原因は、これ

     このコラーゲンやエラスチンの量が減少したり、壊れたりすると、肌のハリは徐々に失われ、シワやたるみが目立つようになります。
     コラーゲンとエラスチンの減少や破壊が起こる主な原因は次の通りです。

    • 加齢
      真皮の主成分を作る線維芽細胞の働きが低下。
    • 紫外線のダメージ
      紫外線の中でもUV-A波は、真皮まで直接届いてコラーゲンやエラスチンを破壊してしまう。
    • 乾燥
      肌が乾燥すると角質層のバリア機能が低下し、紫外線の刺激から十分肌を守れない。
    • 活性酸素
      体内に侵入したウイルスなどを退治する働きがあるが、増えすぎると健康な細胞も攻撃。線維芽細胞が壊されるとシワやたるみの原因に。
    • 女性ホルモンの減少
      女性ホルモンにはコラーゲンやエラスチンなどの生成を促す役割がある。
    • 食生活の乱れ
      過度のダイエットや偏食によりハリを保つために必要な栄養素が不足。
    • 睡眠不足
      肌の生まれ変わりに必要とされる良質な睡眠がとれていない。
    • 喫煙
      喫煙は活性酸素を発生させる。また血行不良を起こし、肌への栄養供給を妨げる。
    ドクターより

    たるみ予防に!日頃からできるケアのポイント

    イメージ,睡眠

     肌のハリを保つには、日頃のケアが大切です。スキンケアでは保湿をしっかり行い、皮膚の薄い目元や口元は極力こすらないように努めましょう。そして、日中の紫外線対策を怠らないこと。UV-A波は日差しの弱い冬や曇りの日でも降り注いでいますので、季節や天候を問わず日焼け止めなどの紫外線対策を心がけましょう。
     また、傷ついた肌の回復を促すには、日々のスキンケアのほかに質のよい睡眠がとれる環境を準備することも大切。就寝前はテレビやタブレットなどの使用は控え、リラックスした状態で布団に入るとよいですよ。
     ただし、いくら念入りにスキンケアをしたり、十分な睡眠時間が確保できていたとしても、肌の回復に必要な栄養素が不足していればハリのある肌は維持できません。バランスのよい食生活を心掛け、喫煙や飲酒は適量にとどめることも大切です。

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    編集者より
    目元や口元に小ジワが目立ち始めたら、それは肌のハリが失われつつあるサイン。ハリを失う原因に心当たりがある方もない方も、ケアのポイントをおさえて、いつまでも若々しい肌を目指しましょう。

    監修: 飯塚病院 皮膚科

    飯塚病院 皮膚科

    当科は、外来では軽症から重症、急性疾患から慢性疾患まで幅広く診療を行い、年間700件を超える外来での手術を行っています。入院においても、当院の特色である救命救急センターからの救急疾患(主に熱傷、壊死性筋膜炎、急性熱性発疹症、蜂窩織炎、帯状疱疹、マムシ咬傷など)多くの疾患に対応しています。また、当院の形成外科や救急部などと連携しながら、腫瘍切除後の再建や、熱傷・壊死性筋膜炎などの全身管理にも対応可能な体制を整備し、診療にあたっています。

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