効能いっぱい、旬の食材で五月病にサヨナラしよう!

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  • 2016.05.13
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    春の野菜には効能がいっぱい!

     春はお出かけしやすい素敵な季節ですが、新しいスタートを切り、忙しく過ごしている方も多いと思います。そんな中で最近「なんだかボーッとしてしまう」「疲れやすいな」、そう感じることはありませんか?「五月病」と言われるように、この時期は体の不調が起きやすくなります。そんな時は、旬の食材からパワーをもらうのが一番。特に春は、寒い冬を乗り終えた植物が持つ高い栄養価を得るチャンス。
     今回はそんな栄養満点な春野菜の中から、スーパーでよく見かけるものを3つご紹介します。

    ドクターより

    よく見かける野菜からオススメをご紹介

     春野菜といってもたくさんありますが、その中から3つピックアップして、注目の栄養素とともにご紹介します。

    • 春キャベツ:ビタミンC、U、カルシウム、カロテン
      キャベツに含まれるビタミンCは野菜の中でもトップクラス。ビタミンCは美容に欠かせない成分ですよね。ビタミンUは別名「キャベジン」。胃腸薬として使われている成分で、胃腸の調子を整えます。
    • アスパラガス:アスパラギン酸、ビタミンB1・B2、ビタミンC、E、B、ルチン
      名前の由来にもなっているアルパラギン酸は疲労回復、スタミナ増強の効果があります。また、ビタミンB1・B2も多く含まれ、栄養素の代謝を活発にする働きがありアスパラギン酸と同様の効果がみられます。ルチンは毛細血管の強化、血流の改善、そして抗酸化作用があります。生活習慣病対策にも欠かせない栄養素です。
    • ニラ:硫化アリル、ビタミンB2、C、カロテン、カリウム
      スタミナ食材としても有名なニラは、強い香りが特徴ですよね。この香りは硫化アリルからくるものです。糖質の代謝に必要なビタミンB1の吸収を促したり、効果を持続させたりする効果があります。また、血行を促す作用もあるため、体を温める効果があり、また胃腸の働きも助けてくれます。

     

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    効率よく栄養を摂るには?

     栄養満点な春野菜、効率よく摂り入れたいですよね。次はオススメの食べ方をご紹介します。

    • 春キャベツ
      ビタミンC、Uは、熱に弱くかつ水溶性です。葉が柔らかいので、サラダや千切キャベツとしてそのまま食べるのがいいですよ。
    • アスパラガス
      茹でて食べるなら、根元だけ先に入れてから全体を1分程度で。水溶性ビタミンを含んでいるので、茹でるよりも炒める方が栄養はたくさん摂れます。
    • ニラ
      硫化アリルは根元に多く含まれているので、切り落とすのは少しだけにしましょう。ビタミンB群を含む豚肉やレバーと一緒に炒めると豚肉やレバーの栄養吸収率がアップします。茹でて食べる時にはさっと茹でるだけにしましょう。

     

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    編集者より

    春野菜には女性に嬉しい効能がいっぱいですね!旬の野菜をメニューに取り入れて春を気持ちよく、そして元気よく過ごしたいものです。

    監修: 飯塚病院 栄養部

    飯塚病院 栄養部

    栄養は、すべての疾患を治療するうえで基本的医療の一つです。そのため当院では、各病棟に管理栄養士を配属し、入院患者さんの栄養状態を確認して、患者さんそれぞれに最適な栄養摂取方法や栄養量など提案し、栄養管理を行っています。また、1995年より当院の漢方診療科と連携して、当院オリジナルの『和漢食』を提供しています。和漢食とは、砂糖や酢など、身体を冷やす食品を使用せず、たんぱく質も肉・魚・卵などの動物性食品の代わりに、大豆から摂るお食事です。

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