精索・陰嚢水腫

どんな病気?

鼠径ヘルニアとよく似た症状ですが、鼠径ヘルニアは内臓が飛び出した状態であるのに対し、精索・陰嚢水腫は水が溜まった状態です。足の付け根である鼠径部に水が溜まることを精索水腫、陰嚢(=睾丸)に水が溜まることを陰嚢水腫といいます。それぞれ、鼠径部や陰嚢が腫れてきます。

あらゆる年齢でみられますが、特に小児でみられる病気です。乳幼児(1歳未満)の場合は自然と治ることが多く、水腫を放置しても体に害はありません。1歳を過ぎると自然に治ることは難しくなりますので、腫れたり戻ったりを繰り返す場合は手術を行います。

どんな症状?

精索水腫では足の付け根である鼠径部か陰嚢上部、陰嚢水腫では陰嚢に痛みを伴わない腫れがみられます。腫れは弾力性があり、硬くありません。

飯塚病院での治療

2歳頃までは自然に治る可能性が高いので経過観察をしますが、鼠径ヘルニアを併発していたり、痛みを感じているようであれば、手術を行います。手術は鼠径ヘルニアと同じ方法で、水のたまる袋の根元を縛ります。手術による切開の傷が小さく痛みも軽減でき、傷あとも目立ちません。また、術後は日帰りで退院することができます。

早期発見・早期治療のために

鼠径部や陰嚢が腫れている(水腫)部分にペンライトで光を当てると光が透けてみえますので、疑われる場合はチェックしてみましょう。鼠径部または陰嚢が腫れてお腹を痛がる場合は、鼠径ヘルニアの合併の可能性もありますので、早急に受診しましょう。(TEL:0948-29-8026〔小児外科外来直通〕)

ドクターからのアドバイス

乳幼児検診やかかりつけ医の小児科の診察時にで見つかることも多い疾患ですが、日頃からご家庭でも子どもさんの体の変化を観察しておくと、早期に気づくことができる疾患です。発見後も膨らみの大きさの変化などを観察しておくと、診察時に役立ちます。