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飯塚病院研修医OB会

飯塚病院卒後研修教育講座開設20周年

 平成元年に開設された飯塚病院卒後研修教育講座は、平成20年に20周年を迎えました。当院で研修を終えた医師は平成21年度終了時点で200人を超え、当院はもちろんのこと、国内外各地で幅広い領域で活躍していいます。

臨床研修教育講座20年の歴史

 平成元年度に旧厚生省より臨床研修病院の指定を受け、同時に卒後研修教育講座を開始しました。これにより、当院での卒後教育研修が本格的に開始されました。
 当院の研修システムには、プライマリ・ケアの教育を重視する総合診療方式(スーパーローテート方式)を導入しています。研修開始後、先生方の熱意により、次第に早朝講義やローテーションが発展していきました。ローテーションは総合診療科を中心として、診療科全部門、救命救急センター、放射線部、検査部とつながっています。
 平成元年から9年までは安部 宗顕先生が、平成10年から現在までは小鶴三男先生が顧問をされています。最初の10年間を振り返ると、開設当初はプログラム内容と研修医の立場を確立することが不可欠でした。そのために何度も研修システムを見直し、後期研修を1年間行う専修医の設置や、顧問の先生と研修医をつなぐ指導医の募集、研修開始後6週間は総合診療科で基礎を固める内科オリエンテーションの導入などを行いました。
 さらに、救急外来で当直をする研修医の役割を、先輩医師をサポートする「副直」から、研修医が主となって診療を行う「正直(せいちょく)」とするとともに、研修医を指導する「上級医」を新たに設置し、研修医に対してより責任ある業務を任せるようにするための改善がありました。さらにHarvard大学医学部の関連病院であるボストンのBrigham and Women's Hospital(BWH)と提携し、BWH医師とのの交流や講師の招聘を行いました。研修開始10年間で提携病院が、BWHからGeorgetown大学病院に変わりました。
 平成10年以降は、総合診療方式に加えて1年上の先輩医師が1年下の後輩医師を順次指導する「屋根瓦方式」を導入しました。現在この方式は、当院の研修システムを代表するものとなっています。
 平成16年度には卒後研修制度が必修化し、臨床教育全般を統括する研修管理委員会が院内に新たに発足しました。平成17年度からは、米国ピッツバーグ大学関連病院から一般内科学(General Internal Medicine)または家庭医療学(Family Medicine)の医師を2週間ずつ指導医として招聘し、後期研修医・初期研修医へのレクチャーを行っていただいています。
 さらに平成20年4月からは、頴田病院と連携して実施する家庭医育成のための後期研修プログラムである「頴田・飯塚家庭医療プログラム」が立ち上げられました。このような20年を経て、現在飯塚病院は研修病院として高い評価を受け、毎年全国から研修医が集まってくるようになりました。

 当院の卒後研修教育講座第1回生である麻酔科の尾崎 実展先生に、研修医時代の思い出や卒後臨床研修教育講座開設20年を振り返ってお話いただきましたのでご紹介致します。

麻酔科 尾崎 実展

麻酔科 尾崎 実展

 平成元年に当院の研修医制度がスタートし、私は第1回生として研修を受けました。某大学の医局に入局を決めかけていましたが、当院が、スーパーローテーション研修を掲げ、今後の成長に期待の持てる病院だったこと、また研修を受ける前に研修や病院の事をざっくばらんに話してくれた当院医師の存在がきっかけでお世話になることにしました。研修開始当初は、科によって研修プログラムが固まっておらず、戸惑うこともありました。午前中が外来見学のみという科もあり、指導医に、「(この研修は)役に立っている?」と言われて、答えに困った時もありました。私の初期研修スケジュールでは、内科(現在では総合診療科)が1年次最後のローテーションでしたが、臨床研修顧問の安部先生にしっかり御指導いただき、大きな影響を受けました。鋭い観察眼による診察はもとより、白衣のボタンはきちんと留める、手洗いを施行する、聴診が終わるたびに聴診器を酒精綿で拭き感染に注意するなどなど。医師として当時躾られた事は今も実践しています。
 研修制度は、20年の歳月を経て大きく発展してきました。私自身も研修医の皆さんと一緒に仕事ができる事で、現在もとても刺激を受けています。私自身、当院で研修を受けたため研修医の皆さんへの思いは強く、研修医20年目のような気持ちで皆さんに接しているつもりです。研修医の皆さんには今しかできないことがあります。自分が今ローテーションしている科にどっぷり漬かって下さい。わからない事は正直にわからないと言いましょう!そして、先輩医師とディスカッションができるくらい、各科の基礎学力をつけていってください。麻酔科なら、まず生理学・薬理学などを身につけて下さい。研修医の皆さんには大いに期待しています。今後も、当院の研修制度がより発展することを願っています。

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飯塚病院開設90周年記念事業

初期研修医OB会設立総会
飯塚病院卒後研修教育講座開設20周年記念行事

 平成20年12月13日(土)にのがみプレジデントホテルにて、当院開設90周年記念事業として、「初期研修医OB会設立総会」ならびに「飯塚病院卒後研修教育講座開設20周年記念行事」が開催され、当院での臨床研修を終えて当院ならびに全国各地で活躍する91名の医師および関係者が集いました。
 初期研修医OB会は、飯塚病院を出発点として活躍の場を広げる研修修了医師への情報発信、および相互の情報交換と親睦を深めるために発足しました。なお、初代会長には、2回生の菅原 啓介先生(菅原内科呼吸器科医院院長)が就任されました。今後は、このOB会を中心に、当院から巣立った医師のネットワークが全国に広がっていきます。
 卒後研修教育講座開設20周年記念行事では、研修医第1回生の松井邦彦先生(現在は熊本大学医学部附属病院総合臨床研修センター講師)が、「この20年を振り返って」と題して講演を行いました。卒後研修教育講座が始まった当時のエピソードを披露されるとともに、今後期待することとして、「教育講座をこれからも継続していくこと」「各人がそれぞれできることを積極的に発信していくこと」の2点を示されました。
 続いて井村先生(総合診療科)進行のもと、6人の医師がパネラーを務め、育成すべき医師像や教育講座の在り方をテーマに、シンポジウムを行いました。また、ゲストとしてピッツバーグ大学の医師団からのご提言もあり、今後の卒後研修教育講座の更なる発展に向け、大変有意義な記念行事となりました。
 懇親会では、顧問の安部 宗顕先生作詞の記念歌を全員で合唱しました。また、研修医第1回生~20回生までの医師が学年ごとに壇上に上がって自己紹介をするなど、参加されたみなさんが親交を温めました。

【研修医時代を振り返って】
  • 今井 稔也先生

    今井 稔也先生
    (3回生)
    「飯塚病院での研修は自分にとって宝です。五感を使った診療など、安部先生の教えが今もベースとなっています。」

  • 姫野 秀崇先生

    姫野 秀崇先生
    (7回生)
    「飯塚病院は医師としての原点です。現在は姫野病院の院長となりましたが、飯塚病院に負けないようがんばっていくことが、恩返しになると思っています。」

  • 梶木 繁之先生

    梶木 繁之先生
    (9回生)
    「研修医時代に全人的医療を学びました。これからも医師としての力量を身に付け、予防医学の発信なども行っていきたいと思います。」

【現役研修医へ】
  • 坂尻 さくら先生

    坂尻 さくら先生
    (8回生)
    「飯塚病院は垣根がないので、 幅広く・深く研修してください。」

  • 猪飼 宏先生

    猪飼 宏先生
    (9回生)
    「どこに行っても飯塚病院OBがいるので、日本中に出会いがあります。たくさん経験してください。」

  • 齋藤 裕之先生

    齋藤 裕之先生
    (13回生)
    「1歩でも、1mmでも、倒れる時は前のめり!」

【顧問・安部 宗顕先生が20周年記念歌を作詞してくださいました】

飯塚病院卒後研修教育講座開講二十周年記念歌 安部宗顕作詞

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