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【27本目】唾液や涙 補う効果:コラム・漢方道場

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 一見何気ないことでも多かったり、少なかったりすると、都合が悪いものです。私は背が高いので、皆さんから「まあうらやましい」とか言われますが、現実はいろいろな所に頭をぶつけて、結構大変です。「どこが伸びて背が高くなったんですか」と聞かれても、ついすねて「鼻の下です」とか答えてしまいます。

 暖房が必要な季節になると、あちらこちらが乾燥して、痛くなったり、痒く(かゆく)なったりします。それとは別に、免疫学的に自分で自分の唾液腺(だえきせん)や涙腺(るいせん)を攻撃して唾液や涙液が減少し、乾燥症状に悩まされるシェーグレン症候群という病気があります。唾液や涙液を補うほかに良い治療法がなく、多くは命に別条はないのですが、意外と厄介な病気といえます。

 50歳代の女性が口腔乾燥感で受診されました。唾液の分泌量の測定テストで低下が認められ、シェーグレン症候群と診断されました。口腔乾燥感を目標に柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)を投与したところ、約4か月間で症状は3分の1に軽減しました。

 いろいろな方剤を使いますが、ある研究結果によると、麦門冬湯(ばくもんどうとう)が10週間投与で有効率が70%以上、人参養栄湯(にんじんようえいとう)が12週間投与で有効率が50%以上とのことです。

読売新聞福岡県版(2008.10.27付)

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