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【16本目】水の偏在、五苓散で改善:コラム・漢方道場

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 雨の降る前の日に頭が痛くなることはありませんか? 漢方薬で身体を巡る水の偏在を改善することで、あのつらさから解放されることがあります。
 水分があるべきところに必要量存在していれば良いのですが、水田に囲まれ、梅雨や台風などで多湿の日本では、水の偏在が体内で生じやすいのです。これは水毒と呼ばれ、頭痛、浮腫(むくみ)、めまい、車酔い、吐き気、尿の異常など様々な症状が起こります。昔の人は様々な症状を呈する水毒に対して、「怪病(けびょう)は水毒を治せ」とも言っています。水毒体質の方は、飲んだ水が胃でチャプチャプ鳴るということがしばしばあります。
 77歳の女性が、13歳から続くという頭痛を主に訴えて来院されました。天候が悪くなる前の頭痛です。五苓散(ごれいさん)を処方したところ、台風が来たのに頭痛は軽くてすみ、1か月後には頭痛の発作はなくなってしまいました。
 頭痛を経験したことがない? ない方は今晩お酒をたくさん飲んで寝て下さい。翌日は頭が痛く、のどが渇いて浮腫はあるけど、尿の出が悪いという水毒状態を経験できます。五苓散がよく効きます。お酒を飲む職業の患者さんも「いつものアレを下さい」という一品です。もちろん私も愛用しています。

読売新聞福岡県版(2008.07.21付)

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