【1本目】豆腐で考える「陰と陽」:コラム・漢方道場
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寒くなるこれからの季節、おでんや鍋料理、これに熱燗(あつかん)でもあれば最高です。アツアツの大根やこんにゃく、あるいは湯豆腐を想像しただけで唾液(だえき)がわいてきます。
ところで、豆腐は夏には冷奴(ひややっこ)として食べることもあります。現代医学的な栄養学では、冷奴も湯豆腐も○○カロリーのたんぱく質を主とした豆腐という素材でしかありませんが、漢方医学では冷奴と湯豆腐の関係を「陰と陽」とに分けて考えることが出来ます。
病気の話をしてみましょう。膝(ひざ)の痛い患者さんが2人いらっしゃいました。1人は寒くなると膝が痛い、お風呂で温めると調子が良くなる。もう1人は最近続けているスポーツをやりすぎたのか、膝に熱感があって、痛くて歩けないと訴えます。2人とも膝のレントゲンでは年齢相当の変化しかありません。現代医学では同じ治療がされた2人ですが、漢方医学の目で見ると、一方は「冷奴」一方は「湯豆腐」ですから、全く別の治療が必要です。冷えているのであれば温める、熱があるのであれば冷ます漢方治療を考えます。
このように、漢方医学では病態の診断として「陰陽」の概念をとても重要視しています。
読売新聞福岡県版(2008.01.17付) |
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