| 核医学(RI)検査 インビボ 核医学検査は、RI検査とも呼んでいます。RIとは、放射性同位元素(Radioisotope)を略して用いられています。 RI検査は、特定の臓器に親和性の医薬品をRIで標識し放射性医薬品として、患者さんに静注、または、経口にて投与します。検査で使用されるRIは、γ線を放出し比較的半減期も短く、患者さんの体内に分布したRIをガンマカメラと呼ばれる測定装置で体外から測定することによりその分布像をシンチグラムとして得、全身の臓器の形態や機能を画像化して提供するものです。 近年、コンピュータ技術、その他の機器の発達により平面的画像だけでなく、目的臓器のRIの分布を断層画像として表現するイメージング法が開発され診断に寄与しています。 断層法の一つは、γ線放出核種を利用するSPECT(single photon emission conputedtomography)で、もう一つは、ポジトロンを放出核種を利用するPET(positron emissiontomography)です。これに対して前者のように一方向からみた透過像を得る方法をplanarimagingといいます。当院では、planar SPECTの検査を行っていますので、これらについて説明します。 (1) planar画像について 前述の放射性医薬品は、標識されて市販されているものや、当院でジェネレータで溶出したRI(99mTc)を標識化合物と混合し、Tc標識化合物として患者さんに投与しています。ジェネレータとは、比較的半減期の長い核種(親核種)を適当な物質に吸着させておき、これより壊変してできる短半減期の核種(娘核種)を適当な溶媒で分離溶出する装置のことです。乳牛の乳絞りに似ているためカウとも呼ばれ、溶出することをミルキングとも言います。 投与されたRIは、各種の機序により目的臓器に集積します。集積したRIからは、γ線が放出されていますのでこれをガンマカメラで撮像すれば、形態または機能を画像化することができます。 RI検査室では、平成11年10月にデジタルガンマカメラ(E−CAM:シーメンス社製)、データ処理装置(GMS−5500/PI:東芝製)が導入され、planar画像全般及び一部のSPECT検査に使用されています。 現在、planarでは、全身骨、甲状腺、肺血流、心機能、肝臓、胆道、腎臓、副腎、腫瘍、炎症、骨髄、下肢静脈、メッケル憩室、消化管出血、等を対象にして検査を行っています。 (2) SPECT画像について SPECT画像は、投与されたRIの分布をデジタルガンマカメラを体軸を中心に回転させ、多方向の透過像としてデータを収集し、コンピュータにより画像を再構成し、X線CTと同様な断層像を得ます。SPECT検査は、主に、脳血流、心筋血流を対象に検査しています。 脳血流SPECTは、脳血流分布を反映する放射性医薬品を投与し、SPECT画像を撮像することにより、脳内の血流分布を立体的に把握します。主に、脳血管障害の診断に有用です。 心筋血流SPECTは、トレッドミル装置を使用し、目標心拍数、または、心電図変化があるまで運動負荷をさせ、放射性医薬品(201Tl)を投与し、SPECT画像を撮像し(初期像)、4時間後にもう一度SPECT画像を撮像します(再分布像)。初期像と再分布像を比較することにより心筋の血流の分布(心筋虚血の有無)や心筋梗塞を起こした心筋の生存能を視覚的に診断できます。運動のできない患者さんには、薬物負荷(ジピリダモール)によって検査をしています。また、急性心筋梗塞の梗塞部位の同定や範囲の診断にも利用されています。虚血性心疾患(狭心症など)、心筋梗塞の診断に有用です。 SPECT検査は、平成3年5月、SPECT専用装置(GCA−9300A:東芝製)が導入されました。平成11年10月データ処理装置の更新により、今までのSPECT検査だけではなく、心電図同期下でSPECT撮像を行う事により、心臓の機能が解析できるQGS(Quantitative Gated SPECT)、脳の血液の流れの量を測定する脳血流定量法等、新しい検査に対しても行えるようになりました。 |
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