飯塚病院 臨床工学部

臨床工学部 > 臨床工学部について > トピックス

トピックス

第63回日本透析医学会学術集会に参加して

 2018年6月29日(金)~7月1日(日)にかけて、第63回日本透析医学会学術集会が開催されました。学会テーマは「腎甦絶技」となっており、腎機能と患者活力の甦りを図るため、腎代替療法に携わる多くの職種が集結して行われた学会でした。
 当院の臨床工学部からは、清水、小能見、池田が参加しました。私は今回が初めての参加でしたが、会場の広さと規模の大きさに大変驚きました。神戸ポートピアホテル・神戸国際会議場・神戸国際展示場・アリストンホテル神戸・ワールド記念ホールの五会場に分かれており、一般演題の数も約1460と多くの講演がされていました。
 中でも印象に残った演題発表が透析患者の運動療法についてです。この数年、透析患者や保存期CKD患者での運動療法の安全性・有用性に関する論文が様々な学会誌に掲載され始めていること。
 また、3-4の保存期CKD患者、肥満を合併した保存期CKD患者、虚血性心疾患を合併した保存期CKD患者に対する運動療法がeGFRを改善するとも報告され、サルコペニア・フレイルの予防・改善、QOLの改善、心血管疾患予防による生命予後改善のみならず、腎機能改善・透析移行防止のための新たな治療として大きな役割が期待されているとのことでした。
 当院においても、外来透析患者さんに対し、運動療法を導入しており、今回の学会で学んだことを活かし、患者さんのQOLの改善等に貢献していきたいと考えています。

文責 池田


このページの一番上へ