飯塚病院 臨床工学部

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ICU

業務内容

 当院のICUは11床で、日勤帯4名、夜間帯1名の臨床工学技士が24時間体制で業務に従事しています(2018年8月現在)。ICUにはさまざまな疾患の患者さんが入室され、その治療のため人工呼吸器や血液浄化センター・病棟透析室装置、補助循環装置などさまざまな生命維持管理装置が24時間稼働しています。我々臨床工学技士は、主にこれらの機器の操作及び保守管理を行っています。

血液浄化療法業務

 血液浄化療法は血液中に含まれる有害な物質を除去する治療方法で、腎不全や敗血症、肝不全、多臓器不全、薬物中毒、免疫疾患といった疾患の患者さんに対し施行されます。臨床工学部では持続的腎代替療法(CRRT)や敗血症ショック症状に対するエンドトキシン吸着(PMX-DHP)、血液透析(HD)、血漿交換(PE)、PDFなどさまざまな治療に対応しています。

補助循環装置管理業務

 補助循環装置とは、心筋梗塞、狭心症、心不全などで心臓の働きが弱まってしまった場合に、弱った心臓の機能を一時的に機械で補助する装置です。また、心臓手術の術後に補助循環装置を使用する場合もあります。
 その代表的なものは、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助装置(PCPS)になります。臨床工学技士はこれらの装置の操作及び保守管理を行っています。
 特に、PCPSによる救命蘇生は緊急性が高く、迅速かつ正確な対応が求められています。

呼吸療法業務

 人工呼吸器は呼吸不全をきたしているさまざまな患者さんに使用されています。
 臨床工学部では装置の安全使用のため、使用前、使用後点検、動作中の点検などを行っています。
 近年、重傷呼吸不全に対する膜型人工肺(ECMO)が積極的に導入され、その効果と安全確保に貢献しています。

体制

 365日24時間体制のICUに対応すべく、2014年4月より院内待機1名、特定集中治療管理料取得に関しても貢献しています。

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