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診療科のご紹介

小児外科

部長 山田 耕治

TEL 0948-29-8026(外来直通)

診療科の特徴

 当院の小児外科は、筑豊地区で唯一の小児外科専門施設として今年度で27年目を迎え、地域の小児医療の一端を担っています。
 小児外科のスタッフとしては、長らく部長として勤務していた末医師が本年7月末で退職し、その後任として山田医師が4月より着任しており、秋吉医師とともに現在も2名で診療に当たっています。
 外来診療は下記のスケジュールにも記載していますように原則として月・水・金ですが、急患等については曜日や時間に拘わらず受け入れています。
 小児外科の対象となるのは、主に新生児から中学生までの外科疾患を有する患児ですが、長期フォローが必要な疾患(胆道閉鎖症、短腸症候群、停留精巣、小児悪性固形腫瘍、先天性水腎症など)では高校生や大学生、成人に至るまでフォローを継続しています。また対象疾患としては、鼠径ヘルニア、精索・陰嚢水腫、臍ヘルニア、停留・遊走精巣、肛門周囲膿瘍、乳幼児便秘などの小児一般外科疾患、先天性食道閉鎖・狭窄症、先天性腸閉鎖・狭窄症、壊死性腸炎、胎便性腹膜炎、ヒルシュスプルング病、鎖肛(直腸肛門奇形)、先天性横隔膜ヘルニア、先天性嚢胞性肺疾患などの新生児外科疾患、腸重積症、肥厚性幽門狭窄症、胃軸捻転症、胃食道逆流症などの乳幼児外科疾患、急性虫垂炎、胃十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、痔核などの年長児外科疾患、リンパ管腫、血管腫、神経芽腫、ウィルムス腫瘍(腎芽腫)、肝芽腫、奇形腫などの良性・悪性固形腫瘍が中心ですが、甲状舌管瘻・嚢胞、側頚瘻・嚢胞、副耳、耳前瘻、漏斗胸、先天性水腎症、先天性膀胱尿管逆流症など、他の診療科でも治療が行われている疾患についても、小児に特化したきめ細かい治療を行っています。
 当科の昨年の入院症例数と手術症例数はそれぞれ191例と165例で、内訳は下記の2008年診療実績のとおりです。年齢別では1~5歳の幼児が最も多く、次いで6~12歳の学童、1~11ヵ月の乳児の順で新生児入院症例は4例でした。手術症例の疾患別内訳では鼠径ヘルニアが79例と最も多く、次いで急性虫垂炎が22例、停留・遊走精巣が13例で、新生児手術は臍腸瘻切除術と高位鎖肛の人工肛門造設術が各1例ずつ、乳児手術の主なものはヒルシュスプルング病根治術、高位鎖肛根治術が各1例ずつでした。

小児外科News&Topics

 当科では九州地区の他の小児外科施設に先駆けて、通常の手術より低侵襲な小児内視鏡外科手術を行っていますが、本年4月からは山田医師の赴任に伴い、従来の急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術や自然気胸に対する胸腔鏡下ブラ切除術のみならず、その適応を腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術などの小児外科日常疾患に対する手術から胃食道逆流症に対する腹腔鏡下噴門形成術などの高度な技術を要する手術、さらには腹腔鏡下ヒルシュスプルング病根治術などの新生児・乳児外科疾患にまで拡げており、先進的な小児外科医療を提供しています。
 一方、従来は外科手術が行われていた疾患に対する有効な保存的治療として、乳児の臍ヘルニアに対する綿球による圧迫療法、肥厚性幽門狭窄症に対する硫酸アトロピンによる薬物療法、肛門周囲膿瘍に対する十全大補湯や排膿散及湯による漢方治療などが最近全国の小児外科施設でも見直されてきており、当科でも本年4月より本格的に開始して成果を挙げています。

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スタッフ紹介

山田 耕治

山田 耕治
(やまだ たかはる)

S62年卒
専門分野
小児消化器外科、小児内視鏡外科
認定医・専門医・指導医
日本小児外科学会専門医・評議員、日本外科学会認定医・専門医、マンモグラフィー健診精度管理中央委員会読影認定医
宮田 潤子

宮田 潤子
(みやた じゅんこ)

H13年卒
専門分野
小児外科一般、小児消化管機能
認定医・専門医・指導医
日本外科学会認定医・専門医
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主な検査・医療設備

 当科では、小児消化管機能のスペシャリストである秋吉医師を中心として、ヒルシュスプルング病・慢性便秘・鎖肛などの下部消化管疾患における注腸造影・直腸肛門内圧測定・直腸粘膜生検、胃食道逆流症・胃軸捻転症・先天性食道閉鎖症術後などにおける上部消化管造影・24時間食道pHモニタリング・食道胃内圧測定・胃電図など、専門的な消化管機能検査を行っており、それらの疾患の正確な診断のみならず、より詳細な術前・術後の機能評価や薬物治療の効果判定を行っています。
 また、News & Topicsにも記載していますように、本年4月より小児内視鏡外科を積極的に行っており、片側鼠径ヘルニアにおける鏡視下対側検索では、患側の鼠径ヘルニア嚢より腹腔鏡を挿入して対側内鼠径輪の閉鎖の有無を判定するため、陰性であった場合には、従来の鼠径部切開による対側検索に伴う余分な傷が残らず、患児のみならず御家族にも好評です。
 さらに、上部消化管内視鏡や下部消化管内視鏡も当院消化器内科とタイアップして行っており、異物誤飲での内視鏡下摘出術、先天性食道閉鎖症術後吻合部狭窄でのバルーン拡張術、胃食道逆流症での逆流性食道炎の判定、胆道閉鎖症術後の食道胃静脈瘤の硬化療法、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の診断および治療効果判定、結腸・直腸ポリープの内視鏡的ポリペクトミーなども積極的に行っています。

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外来担当スケジュール

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2008年診療実績

入院・手術症例の年齢・性別内訳(( )は緊急手術)
 
入院 手術 入院 手術 入院 手術
新生児 (0~30生日) 2 1 (1) 2 1 (1) 4 2 (2)
乳  児 (1~11ヵ月) 12 11 (4) 13 5 (1) 25 16 (5)
幼  児 (1~5歳) 70 72 (2) 28 25 (2) 98 97 (4)
学  童 (6~12歳) 22 17 (7) 26 21 (8) 48 38 (15)
生 徒 (13~15歳) 7 6 (3) 7 4 (3) 14 10 (6)
思春期・成人(16歳以上) 1 2 (2) 1 0 (0) 2 2 (2)
114 109 (19) 77 56 (15) 191 165 (34)

短期入院手術症例

短期入院手術症例
新生児手術症例
症 例 疾患名 手術名
 2生日 男 高位鎖肛 人工肛門造設術
17生日 女 臍腸瘻遺残 臍腸瘻切除術

主な乳児手術症例
症 例 疾患名 手術名
6ヵ月 男 ヒルシュスプルング病 Z型吻合術
8ヵ月 男 高位鎖肛 鎖肛根治術
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