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診療科のご紹介

膠原病・リウマチ内科

センター長・部長 小山 芳伸

TEL0948-22-3800(内線:2201)

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診療科の特徴

 平成18年9月に膠原病センターが設立され、3年が経過しようとしています。この間、地域の医療機関より、多くの御紹介をいただき、症例数は順調に増加しています。そのおかげにより、臨床研究も軌道に乗りつつあり、中には貴重な症例も多く、平成20年には国際学会を含め16演題の研究発表・症例報告ができました。この場をお借りし、厚く御礼申し上げます。
 まず、当センターの対象疾患である膠原病について、若干触れさせていただきます。膠原病とは、元来1942年Klempererらによって提唱された病理組織学的概念で、結合組織にフィブリノイド変性を認める疾患群を総称したものです。当初、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症(PSS)、多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)、結節性多発動脈炎(PN)、リウマチ熱(RF)の六疾患がこれに分類されました(古典的膠原病)。このほかシェーグレン症候群、ベーチェット病、混合性結合組織病(MCTD)などの膠原病類縁疾患を加え、膠原病と総称しています。ご承知のように自己免疫の関与が病因の中心と考えられており、膠原病の多くが特定疾患に指定されています。残念ながら未だ疾病のメカニズムは完全に解明されておらず、多くは難治性で、時に多臓器にわたる多彩な症状を呈します。従って、膠原病センターでは、高度に専門化された医療が提供できるよう、内科における各専門科だけでなく、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科など、各科とのネットワーク構築に努めています。
 さて、膠原病の中で、最も有病率が高いのが、関節リウマチ(RA)です。本邦のRA患者の有病率は約0.7%と言われています。従って飯塚市を中心とした医療圏内には、約3,000人程度のRA患者がいると考えられ、また毎年70~100人程度のRA患者が発生しているものと推測されます。RA患者の予後は、その関節破壊をいかに食い止める事ができるかにかかっています。最近の研究では、RAの関節破壊は発症早期から急速に進み、2年以内に約40%の関節が侵されるとのデータがあります。専門的治療が3ヶ月遅れれば、将来の関節破壊に有意な差ができるとの論文さえあります。従ってできるだけ早期(発症から半年以内)に診断を行い、直ちに効果のある抗リウマチ薬を投与することが最も重要になってきます。
 しかし、この早期RA患者を診断するのはそれほど容易ではなく、早い段階で専門医に紹介するシステムを構築する必要があります。欧米では早期関節炎クリニックへの紹介制度が確立されていますが、是非、当院膠原病センターが、早期リウマチ専門施設の役割を果たし、飯塚を中心とする医療圏を、RAによる機能障害が発生しない/激減したモデル地区にしたいと考えています。そのためには、RAの疑われる症例は、どんどん当センターに紹介していただきたいと思います。以下に日本リウマチ学会による、早期RAの診断基準(一部改変)を示しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

 [1] 3関節以上の圧痛または他動運動痛
 [2] 2関節以上の腫張
 [3] 朝のこわばり
 [4] リウマチ結節
 [5] 赤沈20mm/h以上またはCRP陽性
 [6] 血清リウマトイド因子(RF)陽性

以上6項目中3項目以上を満たす場合、早期RAの可能性が高いと考えられます。3項目以下でも、他の膠原病に合併する関節炎の可能性もありますので、疑わしい症例は積極的に御紹介いただければと思います。血清リウマトイド因子が陰性だからといって関節リウマチは否定できません。

 当然、現時点ですでにRAが進行し、活動性のコントロールに苦慮する症例も多々あると思われます。そのような症例に対しても、ここ数年、液性免疫(炎症性サイトカイン)を特異的なターゲットとした生物学的製剤が登場し、かなりの確率でRAの活動性をコントロールする事が可能となりました。TNF-αに加えて、平成20年5月にはIL-6をターゲットとした新たな生物学的製剤が世界に先駆けて本邦で使用可能となり、当院でもすでに多くの症例で使用しています。一方、細胞性免疫(活性化T細胞、B細胞)をターゲットとした白血球除去療法(LCAP)も副作用の少ない特徴を生かし、ハイリスクでコントロール困難な症例を中心に導入を行っています。細胞性免疫をターゲットとした薬剤も、近い将来本邦でも使用可能になる予定になっています。当センターではRAに限らず、他の膠原病に関しても、こうした最先端の治療を積極的に導入し、地域における中核・専門施設として機能すべく、努力していきたいと考えています。また、当院は臨床試験(治験)実施医療機関として機能しており、中には患者さんにとって非常に有利な治験が紹介できる場合があり、既存治療に対する不応例など、お困りの症例に関してはどうぞ積極的に御紹介下さい。
 また、膠原病の中には、必ずしも典型的な症状を呈さず、原因不明の発熱や、筋・骨格系の異常を示す症例も多々あります。疑わしい場合はどうぞご遠慮なくご相談下さい。

膠原病・リウマチ内科News&Topics

 平成21年7月より、「膠原病センター」の名称が「膠原病・リウマチセンター」となり、入院病棟が整形外科と共同の中央3階に移動しました。これにより、以前に比べて入院病棟を固定する事が比較的容易になり、看護体制などの面で、より質の高い均一な医療を提供できるようになりました。
 また、当科では関節リウマチや線維筋痛症などに対する新薬の臨床試験を随時行っています。対象症例がありましたら、ぜひご紹介ください。臨床試験の内容は時期により異なりますので、当院治験管理室にお尋ねいただければ幸いです。

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スタッフ紹介

小山 芳伸

小山 芳伸
(こやま よしのぶ)

H1年卒(H8年卒)
専門分野
リウマチ・膠原病内科
認定医・専門医・指導医
日本リウマチ学会認定専門医・指導医、日本内科学会認定医・指導医
藤井 健司

藤井 健司
(ふじい けんじ)

H10年卒
専門分野
リウマチ・膠原病内科
認定医・専門医・指導医
日本リウマチ学会認定専門医、日本内科学会認定医
内野 愛弓

内野 愛弓
(うちの あゆみ)

H13年卒
大田 俊行

大田 俊行
(おおた としゆき)

※非常勤医師
(産業医科大学病院
臨床検査・輸血部 教授)
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外来担当スケジュール

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初診に関しては、待ち時間短縮のため原則ご予約頂きたく、ご協力をお願い致します。

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2008年診療実績

入院患者総数 273件
疾患別内訳
関節リウマチ 185 強皮症皮症 6
多発性筋炎 22 リウマチ性多発筋痛症 5
ベーチェット病 10 成人発症スチル病 4
全身性エリテマトーデス 7 シェーグレン症候群 4
混合性結合組織病 7 その他 17
結節性多発性動脈炎 6    
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