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診療科のご紹介

呼吸器外科

部長 大崎 敏弘

TEL 0948-22-3800(内線:2206)

診療科の特徴

■診療内容

 飯塚病院呼吸器外科は、大﨑敏弘、小舘満太郎の呼吸器外科専門医2人のスタッフを中心に以下の病気の手術を行っています。
 手術の対象になる病気
手術の対象になる病気
 胸腔鏡手術(胸腔鏡という内視鏡を用いた体への負担が少ない低侵襲手術)に力を入れています。胸腔鏡手術はVATS(バッツ)とも呼ばれています。
 呼吸器外科専門医は福岡県で58人いますが飯塚・筑豊地区では当科の2人のみです。  
■手術実績
呼吸器外科手術数 平成21年の呼吸器外科手術は165例(うち胸腔鏡手術VATS 88例53%)でした。最も多い手術は肺がん切除で83例(VATS 35例42%)でした。その他に自然気胸23例(VATS 100%)、縦隔腫瘍17例(VATS 9例53%)、転移性肺がん10例(VATS 8例80%)などの手術を行いました。グラフに示すように手術数は年々増加しています。

■各病気の手術について
○肺がんの手術


【手術の方法】
 肺がんの手術は個々の患者さんに合わせて手術の適応と方法を決めることが大切です。最近では肺がんに対しても胸腔鏡手術を行うことが増えてきました。平成22年の日本胸部外科学会の全国調査では肺がん手術の52%が胸腔鏡でしたが,各施設によりその適応や方法は異なります。肺がんの手術には、すべての操作を胸腔鏡で行う完全胸腔鏡下手術、小開胸と胸腔鏡を併用する胸腔鏡補助下手術、また進行した肺がんに対しては標準開胸手術(約12~15cm程度の切開)がありますが、個々の患者さんの状態(がんの進行度と全身状態)を慎重に検討して手術方法を選択しています。

【手術の成績】
 当院での肺がん手術の成績(生存曲線)をグラフに示します。5年生存率は手術全体で60%、病期1A期(大きさ3cm以下でリンパ節転移がなく肺に限局した肺がん)では83%です。日本肺癌学会・呼吸器外科学会による全国の大規模調査(全体の5年生存率62%、病期1A期で83%)と比較しても遜色ない成績です。しかし、この成績から分かるように完治を目指すにはなるべく早い時期の手術が大切です。また平成21年の肺がん手術患者さんの手術後の在院日数は3~56日(平均10日)で早期の社会復帰が可能です。

【早期がんに対して】
肺がん手術後生存率  最近ではCTで淡いすりガラス状に描出される2cm以下の早期肺がんが増えています。このような早期肺がんは手術でほぼ100%完治が可能です。また早期肺がんは、現在の標準的な手術である肺葉切除よりも切除する範囲が小さい縮小手術(部分切除や区域切除)で完治できる可能性があります。早期発見と低侵襲手術(胸腔鏡手術)、積極的な縮小手術により、個々の患者さんに適切でやさしい治療を行っています。

【放射線治療と抗がん剤治療】
 抗がん剤治療や放射線治療が必要な患者さんは当院の呼吸器内科、放射線科と連携をとり各々の専門医が治療を行います。新しい抗がん剤や分子標的治療、また定位放射線治療も積極的に行っています。

○気胸の手術
 気胸(肺に穴があき肺がつぶれる病気)の治療には大きく3つの方法“安静、胸腔ドレナージ、手術”がありますが、どの治療を選択するかは、個々の患者さんの状態により決定します。胸腔ドレナージによる治療でも改善しない場合は手術が必要です。また再発した気胸や初めての気胸でも程度が重症な場合は手術をお勧めしています。ほぼ100%の手術が胸腔鏡手術です。手術後は通常2~3日で退院になります。

○転移性肺がんの手術
 転移性肺がん(大腸がんなどの他の部位のがんが肺に転移した病気)でも原発巣がコントロールされているなどのいくつかの条件を満たせば肺転移巣の切除で良好な予後が得られます。ほとんどが胸腔鏡手術で行います。

○縦隔腫瘍の手術
 縦隔という場所にできた腫瘍(胸腺腫など)は手術が必要なものがほとんどです。胸骨正中切開(胸骨という前胸部の骨を縦に切る方法)が必要な患者さんもいますが、胸腔鏡手術で可能な患者さんの方が多いようです。
 

呼吸器外科News&Topics

 当科では積極的に低侵襲手術(胸腔鏡手術)行っています。
肺がんでは個々の患者さんの状況(癌の進行度と全身状態)に合わせて、完全胸腔鏡下手術(すべての操作を鏡視下で行う手術)、胸腔鏡補助下手術(小開胸と鏡視下を併用する手術)、標準開胸手術(約12~15cm程度の創の手術)を選択しています。また根治的縮小手術(区域切除や部分切除)もエビデンスに基づき積極的に行っています。自然気胸は手術のほぼ100%を胸腔鏡で行い術後2~3日で退院が可能です。転移性肺がんは原発巣がコントロールされているなどのいくつかの条件を満たせば肺転移巣の切除で良好な予後が得られほとんどが胸腔鏡手術で行います。他にも縦隔腫瘍(胸腺腫など)を含め胸腔鏡での手術が増加しています。

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スタッフ紹介

大崎 敏弘

大崎 敏弘
(おおさき としひろ)

S61年卒
専門分野
呼吸器外科
認定医・専門医・指導医
日本呼吸器外科学会専門医・指導医・評議員、日本外科学会認定医・専門医・指導医、日本胸部外科学会認定医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本気管食道科学会認定医・専門医、日本乳癌学会認定医、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本胸部外科学会九州地方会評議員、日本肺癌学会九州支部評議員、日本呼吸器外科学会九州地区胸腔鏡インストラクター
小舘 満太郎

小舘 満太郎
(こだて まんたろう)

S63(H9)年卒
専門分野
呼吸器外科
認定医・専門医・指導医
日本呼吸器外科学会専門医、日本外科学会認定医・専門医・指導医、日本胸部外科学会認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、肺癌CT検診読影認定医、日本肺癌学会九州支部評議員
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外来担当スケジュール

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2009年診療実績

手術件数
疾患名 件数 疾患名 件数
原発性肺癌
83
胸壁腫瘍 1
異型腺腫様過形成
2
胸膜中皮腫 1
転移性肺腫瘍
10
自然気胸 23
肝細胞癌横隔膜、肺浸潤
1
巨大肺嚢胞症 1
肺過誤腫
1
肺分画症 1
肺脂肪腫
1
炎症性肺疾患 4
肺硬化性血管腫
1
肺アスペルギルス症 3
縦隔腫瘍
17
膿胸 9
  胸腺腫
(3)
胸膜炎 2
  胸腺腫+重症筋無力症
(2)
肺内リンパ節 1
  胸腺嚢胞
(4)
胸骨ワイヤー離断 1
  胸腺嚢胞+重症筋無力症
(1)
創感染 1
  神経原性腫瘍
(2)
呼吸不全 1
  気管支嚢胞
(2)
   
  成熟奇形腫
(1)
   
  脂肪肉腫
(1)
   
  悪性リンパ腫
(1)
   
  総数 165
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