診療科のご紹介
副院長・部長 増本 陽秀
TEL 0948-22-3800(内線:2201)
診療科の特徴
肝臓内科の最も重要な診療領域は肝癌です。高リスク群の厳重な経過観察による肝癌の早期発見と治療、再発肝癌の治療、および肝癌の発症を防ぐための予防的治療を積極的に行なっています。進行肝癌に対しても、生存期間の延長とQOL(生活の質)の改善を目指して治療を行なっています。
肝細胞癌の90%は、C型肝炎ウイルスまたはB型肝炎ウイルスの持続感染者に発症します。従って肝炎ウイルス感染者は肝癌の高リスク群であり、肝病変が進行して線維化が高度になるほど発癌のリスクが高くなります。肝線維化の程度は末梢血血小板数とよく相関し、血小板数10万以下の例は肝癌の超高リスク群です。また最近は、肥満や糖尿病などの生活習慣病を有する方からの肝癌の発症も増加しているため注意が必要です。肝臓内科では画像診療科や検査部とともに質の高い画像検査を提供し、地域クリニックにおける肝癌高リスク群のフォローアップを強力に支援します。
肝癌の治療は肝臓内科、外科、画像診療科が連携して行います。外科切除、肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼療法、エタノール注入療法、動注化学療法、全身化学療法、放射線照射療法などの中から症例ごとに最も良い治療法を選択し、必要に応じてこれらを組み合わせて最適な治療を行ないます。肝臓内科は関係各科の共同による肝癌集学的治療のマネージャーの役割も担っています。
肝細胞癌の発症予防のためには基礎肝疾患の治療が重要です。C型肝炎のインターフェロン治療は肝細胞癌の発症を抑制し、数年先、数十年先の発癌リスクを低下させます。このためウイルス排除をめざす治療の他、少量長期投与など症例に応じた治療を行ないます。B型肝炎はラミブジンやエンテカビルなど抗ウイルス薬の投与により、肝病変の進行と肝癌の発症が抑えられます。地域クリニックを支援してこれらの治療の適応決定にあたります。
肝臓病の診療においては、患者さんの病状および背景と、地域のクリニックの実情に応じた病診連携が重要です。クリニックの医師と病院の医師が相談して、病診連携の方法を個別に決定する必要がありますのでご遠慮なくご相談ください。
肝臓内科News&Topics
C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療の方法を症例ごとに工夫し、最適な投与薬、投与量と治療期間を設定する“テイラーメイド治療”を行なっています。すなわち難治例では、ペグインターフェロンとリバビリンの併用を基本として、治療期間の延長やスタチン製剤の併用などにより治療効果を高める一方、治療に対する反応性の良い症例ではペグインターフェロン単独治療を基本として、効果をおとすことなく治療期間を短縮しています。特に低ウイルス量で、ペグインターフェロン1回投与後にウイルスが消失する症例では、24週間の標準治療を12週間に短縮して95%の治癒率を上げています。
インターフェロン治療の公費助成制度についても詳しくご説明し、患者さんの身体的・精神的苦痛と経済的負担をできるだけ減らして治療を受けていただくよう努めています。
スタッフ紹介
増本 陽秀 |
S55年卒
専門分野肝臓病認定医・専門医・指導医日本内科学会認定医・専門医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、米国肝臓病学会国際会員 |
小柳 年正 |
H3年卒
専門分野肝臓病認定医・専門医・指導医日本内科学会認定医・専門医・指導医、日本肝臓学会専門医、日本消化器病学会専門医 |
本村 健太 |
H3(H11)年卒
専門分野肝臓病認定医・専門医・指導医日本内科学会認定医・専門医・指導医、日本肝臓学会専門医、日本消化器病学会専門医 |
矢田 雅佳 |
H11(H15)年卒
専門分野肝臓病認定医・専門医・指導医日本内科学会認定医 |
千住 猛士 |
H13年卒
専門分野肝臓病 |
田尻 博敬 |
H16年卒
専門分野肝臓病 |
外来担当スケジュール
2008年診療実績
入院患者総数 1,006件
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