ドクターに聞く!~うつ病~

  • 2017.11.22

症状と原因は?

うつ病は一言でいうと、「心と体のエネルギー不足が持続する病気」です。うつ病と聞くと心の病のイメージが強いと思いますが、実は体に強い症状が出る病気です。実際にうつ病になった方は「体がきつくてすぐ横になりたくなる」と表現されます。具体的な症状は、疲れやすい、テレビも見たくないほど無気力、好きなことが楽しめない、気分が落ち込む、などです。自律神経の乱れから、めまいや息苦しさ、胃もたれ、頭痛などを伴うことも多いです。そのため、うつ病と思わず、見逃されてしまうケースもあります。この状態がいつまで続くのか、という不安から心に影響し、自殺を考えてしまう人も少なくありません。
うつ病は、①遺伝などの生物的要因、②疲れなどの身体的要因、③家庭や職場の問題などの環境的要因、④性格的要因など、これら複数の要因が絡み合って発症します。

治療法について
~休養を取り、考え方や生活を見直す~

まずは休養です。何も考えずしっかりと休むことが大切です。労働者であれば、2~3ヶ月の休養で改善される方が多いです。症状によっては、薬を使った治療も行います。吐き気や眠気などの副作用が出る方もいらっしゃいますが、1週間以内で治まることが多いです。薬物治療を開始した場合は、半年ぐらいを目安 に続けていただくことが大切です。また、患者さんにとって信頼できる先生と一緒に治療を行うことも、非常に大切です。
うつ病は、再発予防までが治療です。うつ病が再発しないよう、物事の考え方を変えたり、ストレスの原因となる生活様式やまわりの環境を改善したりすることが大切です。

今回のドクター “飯塚病院 心療内科”

心療内科 小幡 哲嗣 先生

うつ病は、治療すれば必ず良くなる病気です。ストレスは一人で抱え込まず、周囲に相談し援助を求めましょう。
うつ病かな?と思ったら、まずはかかりつけ医にご相談ください。うつ病が疑わしく、専門医での診断・治療が望ましい場合は、適切な病院を紹介してもらえるでしょう。
 治療は焦らず、あきらめないことが大切です。自殺など最悪の事態が起こる前に、早めに気づき、早めに治療を受けることをおすすめします。

飯塚病院だより 2017年2月号より)

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