正しく知っておきたい 不整脈[2]

正しく知っておきたい “不整脈”

  • 2017.11.08
前回[Vol.1]では、不整脈について気をつけるべき症状を中心にご紹介しました。
今回は不整脈の代表的な治療法の1つである“カテーテルアブレーション”について詳しくご紹介します。

カテーテルアブレーションについて

この治療法は、不整脈を起こす原因となっている部分を焼灼する(焼き切る)治療法です。全身麻酔を併用して行い、手術時間は約2~3時間で終了します。
従来カテーテルアブレーションは、古典的な不整脈にしか行っていませんでしたが、2015年より飯塚病院では『心房細動』へのカテーテルアブレーションを開始しました。筑豊地域では飯塚病院だけで受けることができます(2016年10月現在)。

今までの『心房細動』への一般的な治療法

今までは薬の服用による治療が一般的で、脳梗塞を防ぐため血液をサラサラにする薬や、不整脈を抑える薬による治療を行っていました。しかし、不整脈を抑える薬には副作用があるほか、服用を続けると徐々に効果が薄くなり、心房細動が持続してしまうという欠点がありました。
そのため、心房細動の辛い症状である『動悸、息切れ、脈が速くなる』などの症状は我慢していただきながら、脳梗塞を防ぐための薬の服用を続けていただく患者さんもいらっしゃいました。

辛い症状を劇的に改善 ~『心房細動』へのカテーテルアブレーション~

カテーテルアブレーション治療の大きなメリットは、原因となる部分の根本的治療が可能な点です。これまで心房細動の辛い症状を我慢していた方も劇的な改善が期待されます。治療はほぼ全身麻酔下に無意識のうちに約2~3時間で終わり、平均して2~3泊の入院で退院が可能です。退院後の特別なリハビリテーションも必要なく、すぐに日常生活に戻ることができます。治療後はそれまでの薬の服用が不要となる方もいらっしゃいます。

カテーテルアブレーション治療の一番の特長は、根本的な治療が見込める点です。特に『心房細動』へのカテーテルアブレーション治療は、その後の症状改善だけでなく、服薬治療が不要になることもあります。『心房細動』があり症状も辛い方、さらに脳梗塞の原因とされている“糖尿病や高血圧、心不全”の経験がある方は一度、専門の医師を受診しましょう。

※ 重篤な合併症(心臓からの出血など)の発生率は、約1~2%です。


不整脈による症状は急に起こる場合や、日常で辛い症状があり脳梗塞の原因にもなりかねない不整脈など種類はさまざまです。なかには、家事や散歩など日常の動作を行うだけでも息切れする、歩けなくなるという症状をお持ちの方もいらっしゃいます。不整脈をお持ちの方は、まずは自分の不整脈の種類を正しく知ることが大切です。
ご相談・お問い合わせ 飯塚病院 循環器内科 外来 0948-29-8036(外来直通)
飯塚病院だより 2016年10月号より)

お知らせ
  • 不整脈の講演会を開催(2017/11/24)
    飯塚病院では、病気の予防と医療機関との上手な付き合い方を学んでいただける『地域医療サポーター養成講座』を開催しています。
    11月24日には当院の循環器内科 部長より「不整脈の基礎知識と対処法」をお伝えします。参加無料です。ぜひお越しください!(詳細はコチラ

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