ドクターに聞く!~口腔がん~

  • 2017.10.18

症状や原因、治療法は?

口腔がんのうち、半数以上が舌がんです。主な原因は過度の飲酒や喫煙とされ、口腔がんのリスクを2~3倍に増加させます。そのほかに入れ歯が合わないなど慢性的な刺激も原因になると言われていますが、過度の飲酒や喫煙以外のはっきりとした原因は未だ分かっていません。
一般的ながん治療の場合、放射線や抗がん剤などがありますが舌がんには効果が乏しいため、舌がんの場合は手術によるがんの部位の切除を選択されることがほとんどです。また、切除した舌の大きさによっては手術前と同じように話すことや食べることが難しくなることもあります。
そのため、飯塚病院では、手術後は身体のほかの部位の筋肉を舌へ移植するなどの再建術により、なるべくそのような機能障害を最小限に抑えるような治療を行っています。

予防法について
~かかりつけの歯科医院を定期的に受診しましょう~

口腔がんは全体のがんの1%ほどと多くありませんが、場合によっては治療後に食べることや話すことに支障が出るため、早めの治療が大切です。しかし、口腔がんは初期のうちからご自身で発見することは難しいです。そのため、かかりつけの歯科医院を持ち、こまめに歯石取りなどに通いながら、粘膜(舌まわり)に異常がないかも定期的に診てもらうことが早めの発見につながります。
また、通常の口内炎とは違うしこりや魚の目のようなものが1ヶ月以上同じところにあってなかなか治らない場合は口腔がんの可能性もありますので、まずはかかりつけの歯科医院にご相談ください。

今回のドクター “飯塚病院 歯科口腔外科”

歯科口腔外科 永田 将士 先生

当院の歯科口腔外科では、総合病院ならではの手術や入院を必要とするような口まわりの疾患の診療に重点を置いて日々の診療にあたっています。
また、口腔がんだけでなく、当院で手術を受ける患者さんの入院中の専門的な口腔ケアにも取り組んでいます。口腔内を清潔にすることは、手術前後の合併症が減少するとされています。入院中にお口まわりでお悩みの際は遠慮なく周りのスタッフへお声かけください。

飯塚病院だより 2017年6月号より)

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