胃がん ~早期は内視鏡治療で根治も~[1]

  • 2017.08.30
消化器内科 部長 赤星 和也医師

飯塚病院の医師をはじめとするスタッフが、医療に関する情報や病気の予防法などを分かりやすく解説する西日本新聞の連載「あなたのカルテ」を転載します。(西日本新聞筑豊版 毎週水曜日連載中です)


胃がん

 西日本新聞 2016年8月10日朝刊掲載

Q

嘔吐や貧血の症状が続いていた知り合いが病院を受診したところ、胃がん、それも進行がんだと診断されました。嘔吐や貧血が出るまでは、症状は特になかったようです。胃がんに初期の段階で気付くことは難しいのでしょうか?

 A

 飯塚病院が7月13日に開催した、第35回地域医療サポーター養成講座で、胃がんについてお話した際に、参加者からいただいた質問です。
 早期の胃がんは症状がないことが多く、特有の症状もありません。ご質問にあるような嘔吐や貧血などの症状は多くの場合、ある程度進行した「進行がん」の段階で現れます。確実な予防法はなく、最良の対処法は早期の診断と治療です。

 胃がんの場合、転移のない早期がんの状態から、転移を始めるがんに進行するまで約6年と推測されています(がんの種類により速度は異なります)。早期がんの段階で発見し、適切な治療を行えば根治が可能です。定期的に胃内視鏡検査を含む人間ドックを受け、胃がんから身を守るよう努めましょう。人間ドック受診は年1回が理想です。

  
次回vol.2は、当院で行っている治療法について詳しくご紹介します。 [vol.2]へつづく。

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