20代~40代の女性に多い子宮の病気[1]

  • 2017.07.05
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いずれ子どもが欲しい・子育ても仕事も頑張りたい女性、そのご家族はチェックしてみてください!

☑あなたはいくつあてはまりますか? 

□ 20代~30代である  
□ 今まで婦人科検診を受けたことがない
□ 将来子どもが欲しいと思っている 
□ 特に気になる症状はない

これらにあてはまる女性にまず知っていただきたいのは子宮頸部異形成子宮頸がん
子宮頸がんは最近若い年代の女性に増加し、20代~30代では乳がんよりも発症率が高くなっています。子宮頸がんは進行すると、子宮全摘出が必要になることもあります。ただし子宮頸がん検診を受ければ、がんになる前の"子宮頸部異形成"の段階で発見でき、身体に負担の少ない手術による治療が可能です。

ほとんどの人が感染したことがあるウイルスが原因となることも

子宮頸部異形成

異形成とは細胞の異常のことで、がんの前段階を指します。発症に遺伝的要素はなく、ヒトパピローマウイ ルス(以下 HPV)というウイルスへの感染が主な原因です。性行為経験があれば避妊の有無に関わらず、ほとんどの人が人生で一度は感染したことがあると言われるありふれたウイルスです。HPVには100以上の種類があり、子宮頸がんまで進行する可能性があるHPVは、そのうち13種類で、特に危険性が高いのは8種類と言われています。
軽度であればそのまま自然治癒することもありますが、子宮頸がんに進行することもあります。そのため、該当のHPV を持ち子宮頸部異形成があり、なかなか自然治癒しない場合などには治療が必要になります。

代表的な治療法

[1] 異形成部分だけを切除する" 円錐切除術"
該当部分を円錐状に切除して摘出する方法です。正常な部分の子宮は温存できるので術後の妊娠も可能です。但し切除部分が大きくなると、流早産や妊娠中の合併症のリスクが増加することが知られています。

[2] 副作用が起こりづらく身体への負担も少ない" レーザー蒸散術"
該当部分を切除せずレーザーによって焼灼・蒸散する方法です。子宮を切らずに済むため、身体への負担が少なく副作用も起こりにくいメリットがあります。ただし円錐切除術と比べて再発率がやや高くなる傾向があります。しかし、術後に妊娠や出産を望む女性には有用な治療法です

がんになる前に発見・治療ができる数少ない"予防できるがん"の1つ

子宮頸がん

子宮頸部異形成が進行すると子宮頸がんを発症します。初期段階では自覚症状はほとんどありません。進行度によっては大きな範囲(広汎)での子宮全摘出になる可能性があります。その場合は妊娠が出来なくなるだけでなく副作用として術後の排尿障害や足のむくみを生じることがあり、お腹に大きな傷が残ることにもなります。

飯塚病院 産婦人科では今回ご紹介した疾患以外にも幅広い症例に対応し、年間で約800件もの手術を行っています。 また、疾患の種類に関わらず身体に負担の少ない手術を積極的に取り入れ、患者さんの生活の質改善に取り組んでいます。
次回は、特に過多月経による貧血を起こしやすい方は要注意の子宮筋腫についてご紹介します。続きはコチラから。

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