ドクターに聞く!~アトピー性皮膚炎~

  • 2017.04.27
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症状と原因は?

アトピー性皮膚炎の診断基準は、[1]痒い、[2]湿疹が出る場所が左右対称、[3]良くなったり悪くなったりを繰り返すもの(1歳未満は2ヶ月以上、1歳以降は6ヶ月以上)と決められており、これらに当てはまると『アトピー性皮膚炎』と診断できます。
原因としては、親からの遺伝や環境的要因など、さまざまなものが考えられます。また、最近ではアトピー性皮膚炎の一部の方は皮膚内のフィラグリンというタンパク質を作れない(または少ない)と分かってきました。
このフィラグリン遺伝子異常は手のひらの母指球(親指の付け根のふくらみ)のシワを見て予測できます。通常は手相の横線が深く出ますが、縦線や両方の線が深く出ている方はフィラグリン遺伝子異常が疑われ、『アトピー性皮膚炎』や『魚鱗癬』の可能性があります。

治療法について ─ 炎症と乾燥を抑える ─

日本皮膚科学会のガイドラインでは、ステロイド外用薬での薬物療法が基本とされています。アトピー性皮膚炎は炎症と乾燥を併発しているので、ステロイド外用薬と保湿剤を組み合わせ、正しくスキンケアを行えばほとんどの場合、症状をコントロールすることができます。ステロイド外用薬を使うと皮膚が黒くなる、さらに悪化してしまう(リバウンド)と誤解されているかもしれませんが、そのようなことはありませんのでご安心ください。
また、お子さんが小さいうちから保湿剤を塗ることで、皮膚バリア機能を補ってやることも、大きくなってからアレルギー体質にならないために大切です。

今回のドクター “飯塚病院 皮膚科”

皮膚科 千葉 貴人先生

飯塚病院の皮膚科では、VTRAC(ヴィトラック)という部分的な紫外線治療機器を導入しています。塗り薬で治りにくい湿疹がある方、その他、乾癬や白斑などの皮膚病にもオススメです。VTRACは保険適応となっておりますが、当科を受診する際は紹介状が必要となりますので、まずはお近くのかかりつけ医への受診をお願いいたします。

飯塚病院だより 2016年8月号より)

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