見逃さないで 喘息のサイン [2]

見逃さないで 喘息のサイン

  • 2017.04.20
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喘息の概要や症状は見逃さないで 喘息のサイン [1]から。
前回に引き続き、今回は喘息の治療法についてご紹介します。

一般的な治療法

気道を刺激する原因となるアレルゲン(ホコリやハウスダストなど)を避けること、禁煙やストレスの軽減など、日常生活の改善が重要です。並行して気道の炎症を治療していきます。服薬やステロイド薬の吸入などを毎日行い、少しずつ気道の炎症を和らげたり、炎症により狭くなった気道を広げたりする治療を行います。
この際、治療を続けていくうちに咳などの症状が収まってきたからと自己判断で治療を止めてしまうと、炎症がまた進行してしまいます。治療薬の減量や中止は、主治医の判断に従い、指示があるまでは治療を継続することが大切です。
発作の症状が出た時だけ薬を服用していても、気道の炎症は治療できません。
毎日の治療を継続して、気道の慢性的な炎症を抑え続けることが最も重要です。

飯塚病院での新しい治療法 ~気管支サーモプラスティ療法~

適切に日常生活を管理して毎日の治療を継続しても、まれに症状がなかなか改善しない方もいらっしゃいます。飯塚病院では、そのような重症の喘息患者さんを治療するための“ サーモプラスティ療法” という治療法を導入しています。九州でこの治療法を受けられるのは当院を含め2施設、福岡県では飯塚病院だけです。
この治療法は気道の炎症に対する治療ではなく、気管支の周りの筋肉に対して行う新しい治療法です。
喘息の発作を繰り返すと、気管支の周りの筋肉が強い収縮を繰り返して徐々に厚くなり、気管支を狭くしてしまいます。この治療法では気管支を広くするため、内視鏡を使用して気管支の内側の筋肉を温めます。温めることで筋肉は薄くなり収縮の力が弱まるとされているため、喘息の症状の抑制が期待できます。
原因となるアレルゲンや炎症を抑える従来の治療法とは異なる新しい治療法です。
ただし、18歳以上の方が対象となり、その他いくつかの条件にあてはまる患者さんが対象となります。
また、治療は短期間の入院を3回に分けて行います。
なお、この療法は喘息の症状を和らげるための治療法で、喘息が完治するものではないため、症状が安定した後も引き続き喘息の治療を続けていく必要があります。

喘息と上手に付き合っていくために
ひとくちに喘息と言っても原因も、治療法も患者さんによってさまざまです。
大人になって喘息を発症すると完治は難しいとされていますが、毎日の適切な薬の服用で炎症を抑えて発作を予防し、健康な方と変わらない日常生活を取り戻すことができます。
当院では、一般的な喘息の治療法から、今回ご紹介したサーモプラスティ療法など、さまざまなアプローチで喘息の治療に取り組んでいます。喘息でお困りの方はぜひご相談ください。

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