麻酔科

部長 尾崎 実展

TEL 0948-22-3800(内線:2831)

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診療科の特徴

 現在、麻酔科は常勤スタッフ8名(麻酔科指導医5名、専攻医3名)、初期研修医(2~3名)、非常勤医師(3~5名)で運営しています。業務の大半は手術麻酔です。外科系診療科全ての麻酔依頼症例に対応しています。また、消化器内科医による長時間の消化管内視鏡手術の全身麻酔依頼にも対応しています。2016年度の麻酔科管理症例数は、前年度より64例増加し、4,304症例となりました。全身麻酔(吸入麻酔、完全静脈麻酔)、部分麻酔(硬膜外麻酔、腰椎くも膜下麻酔、各種神経ブロック等)および各種鎮静法を組み合わせ、患者さんの状態と手術の内容に応じて最適と考えられる方法で麻酔を行っています。
 麻酔科医が麻酔管理を行う場合、手術の前に麻酔のための診察・説明を行います。
 これまでは手術の前日に病室に伺い診察・説明を行うのが通常でしたが、診察の結果、追加の検査や常用薬の調整などが必要となった場合、手術の予定が延期になる事があります。このような事態を回避するため、また、休日や手術当日の入院、外来手術に対応するため、一部の患者さんには麻酔科外来で術前診察を行っています。1人あたり30分の完全予約制となっていますが、外来担当麻酔科医が、初めてお会いする患者さんに限られた時間で麻酔の詳細をお伝えする事はなかなか難しく、時間が超過し次の患者さんをお待たせする事態もしばしば生じてしまいます。これを解決するため、チーム医療の一環として、麻酔科医が診察で最適な麻酔法を決定し麻酔に伴うリスク説明などを行った後、麻酔のルーチンの部分の説明は看護師が行うよう麻酔科外来の流れを変更しているところです。これにより、個々の患者さんに応じた、より細かな対応が出来るのではないかと期待しています。
 手術にあたって患者さんが心配になることは手術後の痛みではないでしょうか?当院では早くからPCA(Patient Controlled Analgesia:自己調節鎮痛)を導入し、術後痛の軽減に積極的に取り組んでいます。ボタンを押すと痛み止めが自動的に入る機械を用い、患者さんご自身で痛み止めの調節をしていただくものです。痛みで動けずにじっと横になっていると、肺塞栓症をはじめとしたさまざまな合併症が起こりやすくなります。術後早期からリハビリを行う事が合併症の予防と手術後の回復を促します。我慢せずに痛み止めを使ってください。麻酔科医を中心に医師、看護師、理学療法士が協力しPOPS(Postoperative Pain Service:術後痛補助)チームとして患者さんの術後の痛みに対応し、早期離床のお手伝いをしています。

麻酔科News&Topics

 2015年に日本麻酔学会責任基幹施設認定を受けて、飯塚病院麻酔科に3名の専攻医を迎え入れました。それぞれが総合診療科や救命救急センターでのローテート研修を経て、2017年1月から3名揃って麻酔科研修を行っています。
 2016年7月からERAS(Enhanced Recovery after Surgery:術後強化回復プログラム)に準拠して、術前絶食を見直し、術前水分・炭水化物負荷のため「術前食」を導入しました。東5階病棟での処方を皮切りに、順次対象病棟を増やしており、手術に関係する全病棟での処方に向けての準備を進めています。

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スタッフ紹介

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2016年診療実績

手術件数   5,865例
麻酔科管理  4,304例(73%)

1)麻酔方法
麻酔法 2016年 2015年
全身麻酔(吸入麻酔) 1,472例(34.2%) 32.8%
全身麻酔(静脈麻酔) 496例(11.5%) 12.3%
全身麻酔(吸入+硬膜・脊椎・伝達) 1,266例(29.4%) 29.8%
全身麻酔(静脈+硬膜・脊椎・伝達) 113例(2.6%) 2.3%
脊椎+硬膜外 814例(18.9%) 19.2%
硬膜外麻酔 3例(0.1%) 0.2%
脊椎麻酔 77例(1.8%) 2.4%
伝達麻酔 19例(0.4%) 0.4%
その他 44例(1.0%) 0.5%
2)手術症例の年齢分布
年齢区分 2016年 2015年
~1ケ月 9例(0.2%) 0.1%
~ 12 ケ月 38例(0.9%) 0.9%
~5歳 118例(2.7%) 2.6%
~18歳 231例(5.4%) 5.7%
~65歳 1,932例(44.9%) 45.4%
~85歳 1,730例(40.2%) 39.7%
86歳以上 246例(5.7%) 5.7%
3)偶発症
分類 2016年 2015年
1.危機的偶発症    
心停止 1例(2.3) (16.5)
高度低血圧 2例(4.6) (9.4)
高度低酸素血症 1例(2.3) (0)
高度不整脈 2例(4.6) (0)
その他 0例(0) (0)
2.神経学的偶発症 0例(0) (0)
3.その他の神経学的偶発症 0例(0) (0)
4.その他 0例(0) (0)
合計 6 例(13.8) (25.9)