血液内科

部長 油布 祐二

TEL 0948-22-3800(内線:5216)

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診療科の特徴

診療科の特徴

 飯塚病院血液内科は、日本血液学会認定研修施設であり、筑豊地域で唯一の血液疾患専門内科です。対象疾患は血液疾患全般ですが、特に白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍の治療に力を入れています。
 当科の特色としては人口約43万人の診療圏を有し、幅広く偏りの少ない疾患分布と患者層を有すること、検査部門が整っているため迅速かつ必要十分な検査が随時可能なこと、救命救急センターを有する総合病院内にあるため、病状の変化が著しい血液疾患の外来治療に適した診療体制を有することがあげられます。

主な治療内容について

 ハイケア棟3階には7床(平成27年5月より1床増床)からなる無菌病棟があり、急性白血病や骨髄異形成症候群などへの強力化学療法、さらに悪性リンパ腫・多発性骨髄腫に対する自己末梢血幹細胞移植の安全な施行に威力を発揮しています。同種造血幹細胞移植が必要と判断された患者さんは、速やかに九州大学病院や九州がんセンターに紹介しています。平成24年からこれらの病院と移植に関するWebカンファレンスを定期的に開催し、情報共有に努めています。また悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の化学療法は、最初の1~2コースを入院で行い安全を確認した後、外来化学療法室にて通院治療を継続します。
 当院のような地域の基幹病院では、標準治療とされている治療法を的確に地域住民に提供すると同時に、より良い治療法の開発のためできるだけ臨床試験に参加することも求められています。当科は、わが国最大の成人白血病治療グループであるJALSGのメンバーとして、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病などの臨床試験に参加しています。これらの臨床試験の特徴として、個々の白血病の責任遺伝子を同定し、その異常に特異的に働く薬剤を投与することがあげられます。これにより治療効果が増すと同時に、副作用をより少なくして安全性を高めた治療法につながっていきます。

血液内科News&Topics

 平成28年3月でスタッフの塚本が九州大学に異動となり、4月より九州大学から木下が着任しました。4人体制(油布、喜安、池田、木下)の診療に変更はありません。
 当院にはこれまでクラス100が2室、クラス10,000が4室の計6室の無菌室がありました。しかしこれだけでは筑豊地域の急性白血病や造血幹細胞移植の患者さんすべてを受け入れるにはとても足りず、年間数名の患者さんはやむを得ず他医療圏の専門施設に紹介していました。そこで、クラス100無菌室の療養環境があまり良くないこともあり、その2室を解体してクラス10,000の部屋を3室とする改修工事を行いました。これでわずか1室ですが無菌室が増えることになり(計7室)、地元で治療に専念できる患者さん・ご家族が少しでも増えればと願っています。新無菌室は平成27年5月から稼動しております。

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2015年診療実績

総退院患者数:540件
外来新患数:516件

診断名 新患
入院数
退院
患者数
平均
在院日数
平均
年齢
急性骨髄性白血病 14 66 31.2 70.1 29 37
急性リンパ性白血病 2 9 42.4 51.3 1 8
骨髄異形成症候群(経過中に化学療法あり) 0 0 0 0.0 0 0
骨髄異形成症候群(経過中に化学療法なし) 13 37 31.6 71.4 29 8
慢性骨髄性白血病 4 6 29.7 62.3 5 1
その他の骨髄増殖性疾患 1 7 23.7 76.0 3 4
非ホジキンリンパ腫 64 287 25.4 67.9 197 90
ホジキンリンパ腫 3 15 31.4 43.9 1 14
多発性骨髄腫 16 52 37.9 74.5 16 36
成人T細胞性白血病・リンパ腫 3 12 43.9 70.4 3 9
その他のリンパ増殖性疾患(CLLなど) 2 7 25.3 72.9 5 2
再生不良性貧血 1 8 36.5 76.0 2 6
溶血性貧血 1 7 26.7 77.3 2 5
特発性血小板減少性紫斑病 7 12 22.8 63.3 8 4
その他 13 15 13.9 62.7 9 6
合計 144 540 28.4 68.3 310 230

骨髄穿刺件数(2015年):393件